出版社内容情報
動物園のかばの一日を簡潔なことばと美しい絵で描いた絵本。絵本ははじめてという幼い子どもたちに最適です。欧米でも翻訳出版され高い評価を受けています。
<読んであげるなら>3才から
<自分で読むなら>小学低学年から
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
105
寝坊助のかばくん親子のところにかめを連れた飼育係の少年がやって来た。「おきてくれかばくん」—今日は日曜日で動物園は大賑わい。とはいえ、かばくんのすることといえば、池から姿をあらわし、キャベツを一個丸ごとパクっと食べて、あとは寝転がっておやすみなさいという素朴なパフォーマンスで、子どもたちを沸かせる。キャンバスの地を活かした油絵は、人間目線、かめ目線、かば目線に立ちながら、相手を生き生きと描き出しており、掛け合いはユーモアと愛らしさに満ちている。とりわけ、かばくんの口のスケール感は一つの見どころになりそう。2024/04/11
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
82
これはまた味わい深い絵本。古いものだろうが、古いからこその落ち着いたノホホンがある。動物園のカバの親子に会いに来た少年。亀を散歩させている。いいなぁ。今だったらヤバい奴扱いされるかも知れない。少年&亀とカバ親子のやり取り。どうりでうるさいと思ったら日曜日。カバ達を見に子供達が動物園にやって来る。スカートの子、半ズボンの子、下駄の子。下駄履きの子が出てくるのも何だか良い。詩を書く人の文章なので、すっきりとしていて良い。岸田今日子のお姉さんだそうだ。亀を連れた少年も帰っていく。この絵本、好きになった。2016/06/06
♪みどりpiyopiyo♪
70
どうぶつえんに あさが きた いちばん はやおきは だーれ いちばん ねぼすけは だーれ ■おっとりとした絵本を読みました。動物園の1日をかばくんの視線で描きます。■シンプルで詩的な文章は、繰り返される ゆったりとした言葉のリズムが心地よく。キャンバスの地を活かした油絵が、大きくてユーモラスなかばの姿を生き生きと描きます。■動物園って、人が動物を見るだけじゃなく、動物も人を見てるよね。なんだか楽しい日曜日のお話でした ( ' ᵕ ' ) (1962年)2019/09/15
gtn
58
昭和37年刊。高度経済成長期の中、自分を失わずマイペースなカバに著者も目が留まったか。下駄の子がいるのも時代。2020/08/29
pino
53
幼い日にタイムスリップ。動物園に行って初めて見たかばの口の大きかったこと。いろんな形の柵など、思い出しました。絵本のかばくんのきゃべつを丸ごと食べている時の顔が、幸せそう。こどもの顔も幸せそう。かめもあぶくもね。・・・ひと昔、市内の動物園のおりに酔っ払いが入り込み、怒ったかばに、おしりを、かまれるとの事件がありました。翌日、学校でも話題になっていて、友達によると、「かばにバカって言ったらしい。そんで、おこったんよ。」とのこと。かば事件は新聞に載ってたので間違いないけど、酔っ払いのバカ発言は、本当かなぁ。2012/04/26