内容説明
高知新聞連載「生誕150年牧野富太郎を歩く」に大幅加筆。「ゆかりの花めぐり」「全国踏査マップ」「イラスト年譜」を追加。大きな夢を抱いて明治・大正・昭和を生きた植物学者、牧野富太郎の世界にようこそ。
目次
プロローグ
利尻
屋久島
東京
神戸
仙台
晩年の東京
佐川、そして今
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
2
ふむ2023/07/22
志村真幸
1
2012年の牧野富太郎生誕150周年を記念して、故郷の高知新聞で連載されたもの。 著者は社会部記者の竹内一。全70回にも及ぶ連載になったというから、力の入りようがうかがわれる。出版社は、『牧野植物図鑑』の版元でもある北隆館。 牧野の植物採集の足跡をたどりつつ、その生涯を紹介したもので、多数の図や写真も収録。 牧野の人間性や人間関係に注目しており、パトロンの池長孟や妻・寿衛などとの交流を通して、牧野の姿が浮かび上がってくる。 ただ、本としての焦点がはっきりせず、牧野についての新しい知見も乏しい。2021/03/23
文
0
高知の植物園へ行ってみたくなりました。お茶目な人柄が伝わってくる、愛情溢れる内容です。最後の方に掲載されている略年譜がとても良い。植物図を描く人が描くイラストは対象が植物以外であっても、伝えるべき事がキチンと伝わる描き方が成されている。ずっと牧野ファンだった人には、嬉しい一冊だと思う。嵌る内容です。2014/07/02
クサバナリスト
0
小学生の時に伝記もので読んで以来の牧野博士の話。伝記になっている位だから偉人であるのは確かだが、大人になった今、あらためてその生涯をたどると新たな発見もある。今の時代なら重婚ともなりかねない女性関係や、これも今なら落伍者である金銭感覚。でも、植物、学問に対しての姿勢は尊敬に値するものがある。また、その牧野博士を支えた妻の寿衛にも敬服する。2014/05/04
Yoshiko
0
高知新聞社編集の本は、読み応えのある本が多そうだと気付き、検索してたらこの「MAKINO」を見つけた。 牧野博士の一生涯の隙間を埋めるような取材が面白く、良かった。2023/07/30