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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いりあ
3
雑誌「まんがタイムきららキャラット」「まんがタイムきららMAX」に連載されていた袴田めらの"最後の制服"の第3巻です。椿ヶ丘学園の女子寮に住んでいる生徒の日常を描いた作品。大切に育んできた彼女たちの気持ちを確かめ合うエピソードが続きます。ついに卒業。でも、ここが彼女たちの新たなスタート地点になります。「最後の制服」というタイトルが本当にはまっています。じっくりと心情が描かれた本作は、やはり百合作品として読んでおかないといけない作品だと思います。2010/01/09
クライン
2
タイトルの付け方も上手い人なのだな、と思う。「影を慕いて」って、かなり昔の歌謡曲(!)のタイトルなんだけど、ひたすら紡センパイを想う杏嬢の心情が重なって良き哉と。「ジュリエットとジュリエット」は紡が入院した紅子をタイトルそのままに追いかけ、秘密を共有することに。「引力」は風子と離れなきゃならなくなった藍ちゃんの嘆きを伝えてきます。最後の短編に百合の王道を見ました。「どこかの街でも 元気に笑って お元気で」。杏嬢、君も元気でね。2013/06/22
ぴぐみょんスタジオ
0
何年に一回は通して読んでみたくなる本。気づいて、あわてて、動いて、傷ついて。キャラクターの心が停滞せず、確実に前へ前へと進んでいくので一気に読ませる力があります。画力だけで見捨てず、作者の感性を信頼して本を出し続ける編集の皆さんにも頭が下がる思いです。傑作。2016/06/17
toto
0
久々に再読。未だにこのラストは自分の胸を強烈に打つものがあります。恋愛の成就や別れをどれも瑞々しく描いた、今でも全く色褪せない百合漫画の名作だと思います。前巻までの蓄積を活かして特に盛り上がる巻なので、気に入りそうな方には極力最終巻までの購入を勧めたいところ。2013/11/28
suzuki-takefumi
0
終わったか……色々と「たどたどしい」という形容が思い浮かぶマンガだった。最後の病気の話はちょっと唐突だったように思う。性格や意図の異なる何人もの登場人物が静かに交差し、別れていく終盤は悪くなかった。2011/08/13