内容説明
日本の中世、近世、そして現代哲学の心身論からさらには西欧の身体観まで―固定観念を揺さぶり、常識をくつがえし、人と世界の見方を一変させる、養老「ヒト学」の集大成。
目次
1 自然・人間・社会
2 現代哲学の身体観
3 近世の身体観
4 中世の身体観
補論 西欧の身体観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MADAKI
1
【生と死の境界線を突き詰めて考えた名著】脳死など生命倫理にまつわる問題から、筆者独特の術語「唯脳論」「脳化社会」への移行をキーワードに、戦後日本の現代哲学の心身論をなぞる。西洋的心身二元論とは異なる身体あるいは心の捉え方をめぐる知的冒険は、近代以前の日本思想家の荻生徂徠、道元、二宮尊徳、さらに物心二元論とは言い切れない西洋の心身観・身体観の歴史性について語りは広がる。各項目はアカデミックな魅力に満ちて面白いが、扱うテーマが多すぎて論旨が一貫せず、結論に向けて議論がうまく収束しない部分も見受けられる。2011/04/16
ねこ
0
いまの自分には難しすぎた。2023/09/09
じろ
0
★★★ 難しかったよぅ…難しくて気になったことを箇条書きすることしかできない *身体の認識は文化的なもの *日本は江戸から身体を消して行っていた *身体は1つの宇宙という主張は昔からどこの国でもあるのはアナロジーが共通ということだしそれは言語というツールのせいかもね *欧州は日本人が思ってるより心臓信仰が多い、聖心というのはそれを表す言葉 あぁ…絶対こんなもんじゃないのに 本気で読み込むには本腰入れなきゃいけない類の本、久々に読んだし本腰入れるのは腰が引けるーー2018/07/20