内容説明
密教のもつ世界観が、21世紀に予想される多難な航海の中で、的確な進路を示す羅針盤となることは間違いないところであろう。その海図の一端を、半世紀に及ぶ研究と思索の成果に基づいて提示する。
目次
1 近代人の密教観(密教評価の変遷;新しき皮袋に古き酒を―真言密教・二十一世紀の展望 ほか)
2 真言密教の教えを生かす(なぜいま密教なのか;幼少年教育に真言密教の精神を―生かせいのち ほか)
3 随想(自分と出会う;山を歩く ほか)
4 現代思想と密教(井筒マンダラの炯眼;臨床の知と密教 ほか)
著者等紹介
松長有慶[マツナガユウケイ]
1929年和歌山県に生まれる。高野山大学密教学科卒業、東北大学大学院文学研究科インド学仏教史学専攻博士課程修了。高野山大学教授、同学長、密教文化研究所所長を経て現在、高野山大学名誉教授、大本山宝寿院門主、高野山専修学院院長。文学博士
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