内容説明
東洋と西洋の学問を架橋し、「統一科学」という壮大な学問の構築に邁進した西周―その知的営為の全貌を解明し、日本の近代化の多様性と可能性を探る。
目次
1 西周の生涯(西周と津和野;新しい世界を求めて―西周とオランダとの出会い;西周の借用語について ほか)
2 西周の思想体系(西周と儒教思想―「理」の解釈をめぐって;西周のインド観・仏教観;西周における「psychology」と「心理学」の間 ほか)
3 西周と同時代(西周における近代社会形成の構想―武士知識人の世界観=価値観の展開;幕末・維新期における西洋「権利」観念の導入とその理解―西周との関連で;「平常社会論」としての軍人論 ほか)