内容説明
清酒の醸造に利用される米の品種のうち、主要な155品種を紹介します。それぞれ、品種名と命名の由来、系譜図、標準の千粒重、育成地、生産地、その品種の特徴を記しました。早晩性や耐寒性、耐病性などの特徴は栽培地や栽培条件によって変わりますが、本書では育成報告書のほか、代表的な生産県におけるデータを参考にしました。写真は玄米の状態で撮影したものです。撮影したサンプルの生産年や千粒重を示しました。千粒重は産地や作柄により変動するため、サンプルの千粒重が標準の値と異なっていることもあります。
目次
酒米とは
品種解説
酒米に関する用語
品種開発年表
品種名索引
著者等紹介
副島顕子[ソエジマアキコ]
熊本大学大学院先端科学研究部教授。専門は植物系統分類学。国内外で植物採集を行い、研究室では分子生物学的な研究をしている。趣味で日本酒指導師範、〓(きき)酒師、スピリッツアドバイザー、焼酎〓(きき)酒師の資格を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西澤 隆
4
日本酒好きが長年古書を探しては読んでいた労作が、最近の酒米も反映させて改訂版として登場。「ユーザーが読む本」でこれだけの多くの種類の米粒の写真が出ている本は、農業絡みの本でもないのではないかと思う。数多くのお米をさらっと説明する一方で、著者の思い入れは欄外の1行情報に。この人は熱いひとだなあ。そして、これだけ網羅され、知らないものも数多くあった掲載酒米に、地元で醸されているお酒の原料米で含まれていないもの(白藤)があるあたり、酒米って本当にたくさんあるのだなと実感た。掛け合わせの系統図なども興味深いです。2017/07/17
Tadashi Okada
3
凄くマニアックな本である。日本酒ならまだしも、原料である米に注目した本なんて、今後出るんだろうか。色んな人が、良い酒を作る為に頑張っているのが分かる。地元愛知も米は有名では無いけど色んな品種を生み出してて誇らしくなりました。酒米の違いでの味の違いは難しく、まだ分かりませんが、今後も飲む時に酒米を調べて飲みたいと思います。2021/12/03
モンジー
1
同名書籍の改訂版。読みやすくなった気がする。 2021/12/01
黎雪
1
帰省中に地元の酒屋さんで四合瓶とともに購入。 個人的には「雪女神」が最高だと思っています。 しかし郷土愛ももちろんあるので、熊本初のオリジナル米「華錦」探して飲んでみます。 まぁ、今年は流通少なそうだから来年かな〜… 熊本地震とタイミング重なりすぎ!2018/05/04
higebowz
1
ハンドブックで読み物ではないが意外と面白い。2017/12/22