目次
第1部 日本のシカ問題とその背景(自然保護公園におけるシカ問題―人とシカのかかわりの歴史を踏まえて)
第2部 北海道のシカ問題と管理の考え方(エゾシカの個体群動態と管理;シカはどう増える、なぜ増える)
第3部 大台ケ原の現状から「森と人のつながり」を考える(大台大峯の山麓から;林床からササが消える、稚樹が消える;シカによる適切な森づくり;春日山原始林とニホンジカ―未来に地域固有の自然生態系を残すことができるか)
第4部 市民参加による森林再生の試み―屋久島からの報告(シカの増加と野生植物の絶滅リスク;サル二万、シカ二万、ヒト二万―屋久島のシカと森の今)
著者等紹介
湯本貴和[ユモトタカカズ]
1959年徳島県生まれ。大学共同利用期間法人・人間文化研究機構総合地球環境学研究所教授。平成一八年度から五年計画で本格的に始動する地球研プロジェクト「日本列島における人間―自然相互関係の文化的・歴史的検討」のリーダー
松田裕之[マツダヒロユキ]
1957年福岡県生まれ。横浜国立大学環境情報研究院教授。生態リスクマネジメントなどに関する教育と研究に従事。愛知万博の環境影響評価委員、知床世界遺産の科学委員、エゾシカやヒグマの保護管理計画検討委員、国際捕鯨委員会科学小委員会の日本代表団、世界自然保護基金(WWF)日本事務所の自然保護委員などを務め、順応的生態系管理の理論的方法論と実施に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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