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未成年儀式

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829176825
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あの夏の日―。夏休み初日でほとんどの寮生が帰省し、光陵学院の女子寮に残ったのは小説家を志望する渡辺七瀬ほか物好き五人の少女たちだった。午後に起こった突然の大地震。そこへ双子の姉妹がとんでもない事件を目撃したと駆け込んでくる。地震の影響で外部との連絡が完全に断たれてしまっている極限状態のなかで、さらなる危機が七人を追いつめる。その先で少女たちが見たものとは―。新世代青春小説の傑作が誕生。

著者等紹介

彩坂美月[アヤサカミツキ]
12月31日生まれ。山形県出身。早稲田大学第二文学部卒業。第七回富士見ヤングミステリー大賞準入選作『未成年儀式』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

107
デビュー作。クローズドサークルのパニック系?。最初に表が出てるんですが、人物が少しわかりにくくて、過去なのか現在なのかもわかりにくいのが難点。2017/02/07

pulpo8

25
彩坂さん初読み。表紙のやっつけ感。読メの感想を見る限り、実月(本作)→美夜子(改題後『少女は夏に閉ざされる』)になっているようだ。登場人物を作者と同じような名前にする意図は謎だが、完全に変えるのも謎だ。Wikiで彩坂さんは恩田陸ファンと知って嬉しく思うし、確かに書き出しは恩田陸っぽい。ただ、視点変更して少女のトラウマが回想される感じは辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」だなぁ、と。2階からの脱出は尺取りすぎ。まぁ荒削りだな、とは思うが光るものを見つけた選考者の気持ちも少し分かる。特に「犯罪の証拠」の意味。2016/08/16

nyanco

17
よくまあこれだけ詰め込んだな~。それも何処かで見たようなものばかり…。好きなものをあれもこれもと思いつくままに書いたら…という感じが拭えない。しかし各々の女子高生達が抱える問題について描いている部分には光るものもあるので、これを選んだ選考委員の方たちはそこに彼女の良さを見出されたのでしょう。鍛錬してビックリさせられるぐらい成長してくれることを望みます。厳しくてゴメンナサイ。 2009/10/05

伊織

15
前評判もあって、怖々読んだ。期待していなかったからか、意外とよかった。ミステリ色は薄し。指摘の多い、詰め込み感は確かにあったものの少女たちの葛藤しもがきながらもそこから立ち上がろうという姿勢が好ましい。設定的にも辻村さん作品に通じるものがあるかも。ラスト2行が秀逸。2010/03/26

Mayu

12
10代20代の頃に読んでいたら、もっと感慨深かっただろうなぁと思う作品。登場人物が多くて大丈夫かと思ってしまったけれど、それぞれで抱える少女達の悩みや困惑や思いが、地震と殺人未遂の中で少しずつ溶けていく。そんな過程が柔らかい心の年頃にはとても響く作品なんだろうなぁと思いました。今の私は私なりに楽しみましたが。2018/07/29

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