富士見ミステリー文庫<br> マルタ・サギーは探偵ですか?〈5〉探偵の堕天

電子版価格
¥550
  • 電書あり

富士見ミステリー文庫
マルタ・サギーは探偵ですか?〈5〉探偵の堕天

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 219p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829163948
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

25歳の鷺井丸太は森川調査事務所で働いている。異世界・オスタスの名探偵マルタ・サギーが、生まれ故郷の蓑崎に強制送還され、ただの鷺井丸太に戻ってから―7年が経っていた。丸太は、もう一度オスタスへ行きたかった。だから手がかりを探して、調査事務所で働くことにしたのだ。でも、時間が経っても、何もつかめない。丸太は思う。オスタスに行く前より、蓑崎は嫌いじゃない。知り合いがいて、毎日の暮らしに困ることもなくて。だけど、僕の心は異世界に囚われたままだ。マリアンナさんがいる、あのオスタスに。そんな時、丸太の務める調査事務所に行方不明の妹・渚を捜して欲しいという依頼があった。渚―その名前を聞いて、丸太の心臓は強く脈打った。それは自分がカード戦争にエントリーした時、出会ったヤマンバコギャルと同じ名前だったから。この依頼は、オスタスへの手がかりの一端となりうるのか?鷺井丸太と世界の関係が再び変わり行く、ハイブリッド・ミステリー長編第5弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かまかり

7
4巻読了後続きが気になり過ぎて、すぐ5巻に手出して4時間で読み切ってしまった。まさか渚が伏線だったとは…。巻を重ねる度にかっこよくなってたマルタだけど今回で一段と成長したと思う。7年は長い。蓑崎の人がいい人過ぎて泣ける。早紀ちゃんも森川さんも信もマルタを大事にしてるのがよく分かる。2012/03/17

ちー

5
痛々しい。この日々を、月日を考えただけで泣けてくる。なりたくなくても、大人にならざるを得なかった鷺井丸太。それが生まれ育った場所でなかったとしても、丸太にとってオスタスでの日々はかけがえのないものだったのだろう。 もちろん蓑崎で出会った人達も愛しくて、その人達と過ごす日々も大切な物になったであろう。けれど、『戻りたい』と願う丸太にとって、ルッツがいて、バーチがいて、マリアンナがいてジョセフ犬がいて…その他すべての人がいるオスタスが『居場所』なのだろう。…野梨原さんは、神のような超越者の存在を描くのが旨い。2012/05/21

まろりん

4
とんでもない引きの前巻からの続きですが。口絵を見ていて、ええ?ええええええ??とまず思い、読み始めてしばらくはなんでこんな展開?と思いながら読んでたんですが、最後まで読んで、全部色々な事がつながって、ひっくりかえって、マルタの選択への代償、重みに泣いた。この表紙とか、サブタイトルも含めて胸が痛い。簑崎のみんな…もう涙で何も見えないよ。容赦ないゆえに、それでもマルタが望んで手にしたもの。それに対するマルタの想い。それらを考えると、もう皆幸せにならないと絶対許さないんだから(泣)とまた涙目になってしまう。2014/06/14

お豆腐

4
うーん、切ない巻だった。オスタスを忘れられないからって蓑崎の人々と距離を置くマルタはずるいと思うけど、七年もの間心を占めているということは、マルタにとってそれだけオスタスが大事だったんだろうなあ。でも早紀さんに対する態度はどうかと思うよ!あと、人の死を無かったことにしちゃうのは、なんだかずるいなあ……。いや、バーチ大好きだから死んでほしくないけども。2012/05/02

りんご。

3
図書館本。 シリーズ五作目。 よく考えたら、本棚でも携帯でも時間にでも言えることなんですよね。 『何か新しいものを入れたいのならば、何か古いものを手放さなければならない』 夢をかなえるゾウのガネーシャの教えですけどね。 そんな当たり前のことを本書で突きつけられた感じがします。2021/07/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/540813
  • ご注意事項

最近チェックした商品