富士見ミステリー文庫 僕たちのパラドクス―Ａｃａｃｉａ２２７９

厚木 隼【著】

富士見書房（2007/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 301p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829163818
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

「私はこの時代の人間じゃないの」男校高校生、高崎青葉の目の前で男をまっぷたつに斬って捨てた少女は、事も無げにそういうと、柔らかな微笑を浮かべた―。タイムマシンの出現によって引き起こされるタイムパラドクスや時空犯罪に対処する機関、“時空監査法院”。その特Ａ級時空監査員であるハルナ・キリシマは、凶悪な時空犯罪者を追って２１世紀へと向かった。激闘の末に、強敵を屠ったハルナ。しかしその現場を青葉にばっちり目撃されちゃった上に、自分はなぜか未来に戻れなくなるという大ピンチに。自分の身に、そして未来になにが起こったのか？それを探るべく、ハルナは青葉を無理矢理巻き込んでの捜査に乗り出すが…。出逢ってしまった２３世紀の少女と２１世紀の少年。その邂逅がもたらすものとは？第６回富士見ヤングミステリー大賞受賞の、タイムパラドクス・ミステリー登場。

著者等紹介

厚木隼［アツギジュン］
１９７９年８月２７日大阪生まれ、奈良在住。『僕たちのパラドクス―Ａｃａｃｉａ２２７９』で第６回富士見ヤングミステリー大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トガワ]

良く言えば王道。悪く言えばありきたり。 ある程度展開が読めてしまい、物語が佳境に入る時のわくわく感があまりなかったのは残念だが、下手に凝って変な展開になるよりは良かったのかもしれない。しかし日本刀やら機械兵やらSATやらビル爆破やら、少々チープ過ぎるのではないかという描写もあった。きれいに終わったのにも関わらず2巻があるようなので、それが蛇足でない事を願いつつその内読もうと思う。

2011/04/29

[サイと]

王道のSFとはこれいかに。

2012/11/29

[まっすー]

2

2012/12/19

[ネストール]

ミステリーとかSFに期待している人には、そこまで凝った設定ではないので期待外れと言われるかもしれない物語ですが、自分みたいにジャンルとか特に気にしないから適度に面白い作品が読みたいって人にはお薦め。　突き抜ける面白さはなかったけど、そこそこ面白くテンポよく読みやすかった。

2011/11/17

[ましゅ]

物語自体は面白い。だけど、ＳＦなのに世界観が適当だったり（『いかにも近未来風といった感じの広大な部屋』といった描写は酷過ぎる）、登場人物が少なすぎるせいで、主人公やヒロインが薄っぺらく感じてしまったりマイナス点が多々ある。

2011/06/04