富士見ミステリー文庫
キリサキ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829162927
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

姉さんより大切なモノなんて何一つなかった。ずっと一緒に。それ以上、何も望まなかった。けれど、姉さんはいなくなった。あの日、あの瞬間、始まったのだ。―すべてが。僕は、死んでいた。最期の瞬間は覚えていないが、気付いたそこにはいわゆる三途の河原、ってやつだ。「君のようなものに進むべき道を示唆する案内人だよ」目の前に現れた、死神のような案内人。まだやり残したことがあることがあると言う俺に、案内人は新たな身体を与える。霧崎いづみ、という女の身体を。新しい生活。新しい身体。霧崎いづみとして生活する俺に、ある日、転機が訪れた。クラスメイトの死。犯人は、世間を騒がす連続殺人犯“キリサキ”だと言う。―なぜだ。なぜ今“キリサキ”が現れる?そいつはこの世に存在するはずがない。なぜなら“キリサキ”は…。俺は“キリサキ”を追うが―。戦慄のサイキック・サスペンス。

著者等紹介

田代裕彦[タシロヒロヒコ]
第三回富士見ヤングミステリー大賞受賞「平井骸惚此中ニ有リ」で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

10
内容(「BOOK」データベースより) 僕は、死んでいた。気付いたそこには三途の河原。「君のようなものに進むべき道を示唆する案内人だよ」目の前に現れた、死神のような案内人。まだやり残したことがある俺に、案内人は新たな身体を与える。霧崎いづみ、という女の身体を。霧崎いづみとして生活する俺に、ある日、転機が訪れた。クラスメイトの死。犯人は、世間を騒がす連続殺人犯“キリサキ”だと言う。―なぜだ。なぜ今“キリサキ”が現れる?そいつはこの世に存在するはずがない。なぜなら“キリサキ”は…。俺は“キリサキ”を追うが―。2010/08/10

調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション

10
ラノべ×ミステリの傑作と聞いたので読んでみた。死んだ俺は案内人によって霧崎いづみとして生き返る。SF設定を用いているものの、微妙に最近読んだ「僕を殺した女」に設定が似てるけど、科学的な解決がつくあっちと比べると、設定ありきの解決となっているのは個人的には惜しいところ。ただ終盤のサプライズの応酬は見所で、さりげなく仕込んである手がかりやミスリードもなかなかうまい 。案外コアなミステリファンも楽しめる作品に仕上がっているのではないかと思う。ただ某メフィスト賞作にいろいろ似てるのはちょっと気になった。2014/11/07

センラ

6
簡単にまとめると、猟奇殺人鬼〝キリサキ〟が模倣犯を追うお話。多くの人は殊能将之の名作『ハサミ男』を思い浮かべるでしょうし、もしかすると本書はそのオマージュかも知れません。トリックに関しては、SFチックで特殊な設定を生かした複雑な仕掛けが用意されていて、マニア受けも良いかと(西澤保彦ファンが好みそうな気がします)。硬め〜中間の文体が性に合う私ですが、この本はラノベというわりには文章が硬質で、読み易いと感じました。2015/08/25

ソラ

5
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 僕は、死んでいた。気付いたそこには三途の河原。「君のようなものに進むべき道を示唆する案内人だよ」目の前に現れた、死神のような案内人。まだやり残したことがある俺に、案内人は新たな身体を与える。霧崎いづみ、という女の身体を。霧崎いづみとして生活する俺に、ある日、転機が訪れた。クラスメイトの死。犯人は、世間を騒がす連続殺人犯“キリサキ”だと言う。―なぜだ。なぜ今“キリサキ”が現れる?そいつはこの世に存在するはずがない。なぜなら“キリサキ”は…。俺2007/04/23

川紙

4
死んでしまった『俺』は『霧崎いづみ』という少女に生まれ変わり、新たな人生を過ごすことになる。しかし、そんな折―。ライトノベルで本格という評判に興味を抱いて読んだ作品。ロジックがしっかりしているし、それ自体も好み。読み応えはなまじっかなミステリよりあったので、満足。この人の他の作品もまた読んでみたい。2014/05/22

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