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富士見ミステリー文庫
平井骸惚此中ニ有リ〈其3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829162743
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

残暑厳しい帝都。探偵作家・平井骸惚宅を訪れた妙齢の美女。「太一ちゃん、忘れちゃったの?私のことお嫁さんにしてくれるって、約束したじゃない」それが、この度の事件の幕開けでした―。大正十二年。骸惚先生の弟子である河上くんのもとにやってきた、郷里の幼なじみである翠子。子供の頃した結婚の約束を果たしてもらいにきた、と骸惚先生宅に居座る翠子。慌てふためきつつも幼なじみとの久々の再会に喜ぶ河上くんでしたが、突然現れた翠子に不審なものを感じた涼嬢は、河上くんに忠告。二人は対立してしまうのです。そんな中、貿易商・新井家の養女が何者かにさらわれ、屋敷を窺っていた翠子が犯人として捕らわれの身に―。涼嬢の協力も見込めない、骸惚先生も頼れない、たった一人で幼なじみの濡れ衣をはらすために立ち上がる河上くんでありましたが―。本格推理譚第三弾。

著者等紹介

田代裕彦[タシロヒロヒコ]
第三回富士見ヤングミステリー大賞受賞「平井骸惚此中ニ有リ」で小説デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソラ

9
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 残暑厳しい帝都。探偵作家・平井骸惚宅を訪れた妙齢の美女。「太一ちゃん、忘れちゃったの?私のことお嫁さんにしてくれるって、約束したじゃない」それが、この度の事件の幕開けでした―。大正十二年。骸惚先生の弟子である河上くんのもとにやってきた、郷里の幼なじみである翠子。子供の頃した結婚の約束を果たしてもらいにきた、と骸惚先生宅に居座る翠子。慌てふためきつつも幼なじみとの久々の再会に喜ぶ河上くんでしたが、突然現れた翠子に不審なものを感じた涼嬢は、河上2007/09/25

アツシカ

1
涼さんにライバル登場の巻。このシリーズは強くて可愛らしい女の子が多いなと改めて思った。河上くんも少しずつ成長しているようだし、評価の高い残り二冊が楽しみ。緋音さんの出番が少ないのは残念2017/03/03

ツノガメ

1
平井骸惚シリーズの3冊目ですね。おそらく5年前?にまとめて買っておいて、いまさら読みましたw 今回は主人公河上君の幼なじみが登場し、誘拐の疑いをかけられたので真犯人を捜そうって話です。文章の独特の韻は相変わらずテンポいいのでさっと読めます。個人的な見所は撥嬢の探偵の才能っぷり(小さい女の子の探偵ありでしょう)と骸骨でなく骸惚の由来でしょうか。オススメなのですが…本自体が手に入りにくいかも。2011/09/16

永山祐介

1
はつ子嬢がこんなに河上君のこと大好きだとは思いませんでした。てっきり、兄妹に向ける思慕の念だと思っていたのですが、どうしてどうして。しっかりと「女の子」してるじゃないですか。2004/10/15

MKSzk

0
突然、河上くんの許嫁が現れた、はてさてどうなる?という話でした。涼嬢のベタなツンデレ具合が微笑ましい。ミステリ的にもレベルアップしているのではなかろうか。何といっても本作にはミスディレクションがある!……というのは期待水準を引き下げすぎですか。

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