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内容説明
険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。その広大な敷地の奥の奥に、迷路庭園をくぐりぬけた者だけがたどりつく小さな家がある。その童話の世界のような場所で囚われの妖精―少女・ヴィクトリカは寂しく、想いをめぐらしていた。まだ見ぬ書物について。世界の混沌について。そして、とある少年のことについて。日本からの留学生・久城一弥は、風邪をひいたヴィクトリカをおいて、ソヴュール王国の首都ソヴレムを訪れる。姉、アヴリル、セシルのお使い―「青い薔薇」という宝石を手に入れるために。巨大な高級デパート「ジャンタン」で買い物をする彼は、闇の奥に光る人形の瞳を目撃する。動き出すマネキン。消える人々。そして、闇の中に蠢く謎。ヴィクトリカの知恵の泉の手助けなしに独り一弥は謎に挑むが…。絶好調ゴシック・ミステリー第三弾。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
ファミ通えんため大賞出身。ノベライズからオリジナルまで幅広く執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
66
三巻もイラスト付きで!今回はヴィクトリカ不在の中事件が勃発。二人ともいつも一緒にいたのに離れ離れになったからお互いの必要性をさらに感じたのではないか。..いや一番感じたのはグレヴィールかwヴィクトリカが可愛いんだよなあ。イラストもめちゃくちゃ良いし、素直じゃないところが...ああ、これツンデレかwそうか。何だかすらすら頭に入ってくるなあと思ったらこれアニメで見てた!アニメで何話か見て惚れて、原作読んでから残りは見ようと思ってたんだそういえば。何年積んでるんだ(汗あとがきではっちゃらけてる桜庭さん流石ですw2012/12/13
くろり - しろくろりちよ
27
『ゴシック』三冊目。今回はヴィクトリカと久城は別行動。学園の中に残るヴィクトリカと、街に出る久城。距離はあっても謎を通して、電話で繋がる二人。またしてもちょっとだけ、ヴィクトリカ出生の謎に関わる人物も顔を出します。ブロワ警部の髪型がドリルになっちゃった理由も…そして彼の信念も。今回はキャラがいい味出してました。久城は更に優しく、ヴィクトリカは更に可愛く…。二人の関係は更に微笑ましく。2011/07/20
Yobata
25
久城とヴィクトリカのゴシックミステリ第3弾。角川版既読済再読。 青い薔薇編。今回は前回とは逆に久城が動き回る話で初の別行動…というかヴィクトリカが風邪でダウン。久城の前に謎が数々現れて、その都度電話でヴィクトリカにに聞き、何回も掛けてきて鬱陶しい装いをするんだけど、そこはツンデレのヴィクトリカちゃん、言い訳も可愛いし、だんだんと素直になっていく所は大人ぶってるけどまだまだ女の子なんだなと感じるねw久城はもう相変わらず鈍感で…wでも一人ででもちゃんと頑張ってたね。意外と勇気はあるんだからw2015/02/03
紅
23
風邪をひいて弱気になっているヴィクトリカが非常に可愛かった。そして電話越しだからとこれまでになく強気な一弥も楽しかった。一弥とブロワ警部のコンビがいいね!2011/12/04
星野流人
22
ヴィクトリカが風邪でダウンしてしまったため、今回の冒険は一弥のみ。いつものような2人の小気味良いやり取りは無かったが、代わりにグレヴィールとの名(迷)コンビが誕生したので良しとする。電話越しでなら強気で出られる一弥くん。なんてヘタレ。 毎度だがアブリルの語るオカルト話を、うまくミステリーとして繋げ、成立させていると思う。今回はグレヴィールの過去が語られており、ブロワ兄妹の因縁が印象的だった。「わたしを絶望させたいなら〜」というやり取りは特に印象深かった。2012/02/09