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内容説明
「ねえ、よーちゃん―この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわね?」しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる―何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で―どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も、彼女の前では只のごまかしになってしまう―妖怪化したり、宇宙人に狙われたり、幽霊犬に襲われたり、吊られたりする死体の謎を病室から外に出られない少女の推理が解き明かす、これはすこし不気味で、かなり奇妙で、ちょっと切なげな、少女たちの不思議な冒険をめぐる物語です。
著者等紹介
上遠野浩平[カドノコウヘイ]
1998年「ブギーポップは笑わない」で電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
38
奇妙な形で発見された死体の謎を不思議な病院に難病で入院している美少女しずるさんが解く物語。いやいやそんなの絶対ないでしょ?とツッコミたくなる内容なんだけど(^^;;しずるさんの境遇もよくわからないけど、よーちゃんの正体も謎ですね☆コーギー君が家なしになったのがすごく残念でした、私は。。2015/02/19
ymartak
18
病室から出られない少女が、見舞いにくる友人の少女が語る、文字通り「偏屈」な状態の死体の謎を解く…という流れの短編集。謎解きもさることながら、二人の関係性や、少女の病状についてはぼかされていて、さらに幕間に挿入される二人が紡ぐ作中作が、全体に不思議な雰囲気を与えている。2014/08/18
はるき
12
「ブギーポップ」が好きだったので正直に違和感が・・・・・・。ライトノベルの時代に合わせたわけか(^_^;)女の子(美少女)二人による安楽椅子探偵。気楽に読める。2015/10/31
神太郎
10
しずるさんとよーちゃんのゆりんゆりんを楽しみましょう。ミステリーなのかな~?って別に、まぁ、いいじゃん! と言いたいのですが、これもまた上遠野作品。他作品とのリンクもチラホラ。上遠野作品にしては大人しめで印象薄いかもですが、上遠野作品という大きなくくりで見た場合やはり、この作品も重要な位置に居ると思う。2013/08/26
miroku
9
初上遠野作品。可もなく不可もなく。でも、続きを読みそうな気がする♪2011/02/28