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内容説明
「なぁんか足りないよねぇ。高原の美味い空気、食事、ビールに殺人事件まであるってのに」村櫛天由美はつぶやいた。「温泉よ、温泉がたりないのよ!温泉で血の巡りをよくすれば、迷推理が浮かぶはずよ!」すかさず、有栖が叫んだ。伊場薫子は、御手洗高校に入学してきた一年生。ミステリー作家になる夢の実現のため、入部した部活「実践ミステリー倶楽部」は、アヤシイ部員ばかり。「殺人を呼ぶ」女装の麗人、夏比古。各地に別荘を持つお嬢様の有栖。顧問で謎の多い大学院生の天由美。奇妙な面々が、ふたつの密室殺人に挑む!ドタバタ本格ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっす
12
「御手洗学園」の文字に惹かれて手に取った作品。ライトノベル感丸出しのキャラ設定はともかくとして、謎の提示やその解決は新本格のそれに近いものであり、ライトノベルというジャンルの中にあってこれだけの本格ミステリ感を出している作品は結構珍しいのではないでしょうか。主役である実践ミステリ倶楽部の面々の名前を眺めて『この作者かなり好きだな。』と一人でにやけてしまった。w ちょっと軽めだけどなかなか楽しめたので、次の『彫刻の家の殺人』に進もうと思います。2016/11/14
Theodore
1
女ばかりの表紙に惹かれ手に取った1冊。だが1匹は偽物(つまりはオスガキ)なので注意。男の娘やトランスジェンダー女が苦手な自分には正直地雷だった。なお本編は2作構成。1話:主人公の仮入部を兼ねて合宿へ行く話。関係者が少ないので犯人当てよりもハウダニットを楽しむ作品。2話:表題作。そこそこ容疑者候補がいるので犯人宛も楽しめる。ただし2話ともホワイダニット要素は薄いので、なぜ犯行を決意したのかを楽しみたい人には不向きかも知れない。2023/12/21
二分五厘
0
2001.2.4
寒っ!!
0
キャラはともかく推理部分はかなり秀逸。キャラがよければ売れていて角川が引き継いでいたと思えるのにもったいない。2013/11/08
schizophonic
0
本格推理の秀作。論理のアクロバットの切れ味は本職のそれ。2012/03/28
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