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内容説明
地母神を信奉し、魔法を司る平和なグウィネス島に、魔獣カズゴロスが暗くて冷たい泉から今蘇る。それは、流血と侵略の来るべき夏の予兆だった―。コーウェル王国の王子トリスタン・ケンドリックは幼友達の娘ロビンたちと狩猟ちゅうに、魔獣の手先の巨人フィアボルグに襲われる。奇しくも王子の老武術師範アルレンが斃れる。折よく通りかかった吟遊詩人ケレンに危機を救われた一行は、帰路につく。ケレンの奏でる弔いの詩が、束の間澄んだ夜空に悲しくひびきわたった。一方、北方の海賊ノースメンの盟主を殺害し、『血の騎士団』の隊長ラリックにのり移った魔獣は、コーウェル王国を襲撃せんとノースメンの船団を集結させるが…。果たしてトリスタン一行はその攻防戦にどう立ち向かうか?