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内容説明
「お前―ボクを助けろ」光一の胸に飛び込んできた美少女は、理由も言わず命令した。子猫のようにか細いその声は、槍となって光一の頭を貫いた。「―任せろ!」光一は全身で叫ぶ。俺はずっと、この瞬間を待っていたんだ…!―佐藤光一は“特別な存在”や“非日常”にあこがれる17歳。カラコン仕立てのオッドアイや意味深な台詞回しで自作自演に余念はないが、ごく平穏な日々を送っていた。だが、金髪碧眼の美少女アルルと遭遇したことで念願の異能バトルに突入!なのに光一が授かった異能は激ショボで!?夢追人最強伝説、始まる!のか―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
13
全身中二病のバカ少年・光一は、念願の非日常の世界でカッコいいヒーローになれるのか!?という感じで、ギャグとシリアスの具合が絶妙な好シリーズ。生半可な気持ちで首をつっこんだ光一につきつけられる現実だとか、雑魚でヘタレな光一が機転とハッタリで強力な能力者とやりあう王道的な展開だとかも魅力ですが、個人的にこのシリーズは三人称視点で綴られる地の文がすごく好きなのですw 光一のイタい言動やカッコつけに対する描写の距離感がなんともいえないw
KUWAGATA
6
35小隊からのさかのぼり。まあ、コメディ要素は多めですが、似たような感じです。ただ、せっかくの中二病だというのに、物語早々非現実に巻き込まれるたのはがっかり。中二病は、現実世界での滑稽な空回りと、それに対する周囲の憐れみ混じりの嘲笑こそが、一番の味わいポイントなのに。それを除けば全体にさくさく読みやすく、適度に熱い展開は十分に楽しい。絵が少々古臭すぎるが、そこはまあ古い作品だけにしょうがないでしょう。2013/09/14
カッコー
5
非日常に憧れる厨二病な高校生が、実際に非日常な世界へと巻き込まれていく話。ヘタレでイタイ奴だけど、まっすぐで努力をしている姿は好感が持てた。中盤以降学校の場面が少なかったのが残念だが、アルルと斑坂介がやってきたので次巻はもっと出番がありそうで楽しみ。2010/08/20
四向居
5
アホな子程かわいい。厨二病にブレの無い主人公が、何の裏設定もないショボい能力でがむしゃらに駆けずり回るお話。わりと多めのキャラや設定を上手く一巻にまとめられてて、読みやすかったです。本編がどこまで深く掘り下げられて行くのか、続刊前提みたいだし楽しみ。2010/08/17
いけせ@特異性信者
5
うーん、これは来たね。久々にキタ。主人公がいい具合にバカ。能力、アンチテーゼ(対価)、全てが皮肉ってのは中々見た事無いなあ。次巻も是非期待で。あ、ヒロインはメガネ幼馴染みでお願いします。2010/08/16