- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
ネリンは気づいていた。「黒騎士」事件以降、トリスタン市の魔族災害は確実に減っている。それは即ち、無資格の戦術魔法士レイオット・スタインバーグの出番が減ることを意味していた。それは良い事なのだ。しかし―何かを見落としている様な、不安が脳裏を過ぎる。その頃街にいたレイオット達は、美術学校で彫刻を専攻する少女ノーラに出会う。彼女は、胡散臭い風体のレイオットと半魔族のカペルテータに臆する様子もなく「博物館まで連れて行って欲しい」と言うのだった。レイオットは呆れながらも送っていくのだが…!?一方、隻眼の戦術魔法士アルフレッドは「世界はもうすぐ終わる」と言い残し、ロミリオ達の元を去っていた。激動の新章スタート。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
大阪府在住。第9回ファンタジア長編小説大賞準入選作『ドラゴンズ・ウィル』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんちん
16
なんだか一気に展開が…まさにラストスパート直前って感じで!新たな登場人物もあり、カぺも新たな一面をみせ(作られ?)、役者や環境が出来上がった感じだ。ニンゲンvs資格者といったところになるのだろうが、どうやって源流魔法使がからんでくるのか、いやいやまちがなく、ニンゲンの方に手を貸すのだろうが、どうやって介入してくるか、アルの死亡はいずれお思っていたが、ちょっと早かった感じがしたし、この先一体何が起きるか、9巻になってやっとペースがあがってきたというところだ。次巻も何気に楽しみw2016/02/07
草薙香里
6
ノーラ凄い能力持ってますね。赤ちゃんと成人のディュラピッド数一緒なの?複数で魔術かけるとはおもわなんだ。アルフレッドも悲しい男だね。どんな像が出来たかきになります2014/11/03
遊辺
3
アルフレッドとの因縁に決着、な巻。2巻ツミビトのキオクのラストでロミリオに勧誘されたのはこのエレンディラのためだったんだろうなー、と、すると、資格者たちと接触して、結構長い間行動を共にしていたわけですけど、それでも少しもブレなかったわけで、その個我の強さというのは作中でも随一なんですね。資格者になれるだろうというロミリオの予測もあったわけですが、それでも、どこまでも人間であることにこだわった、アルフレッドの生き様の一冊だと思います。まあ良い悪いは別問題でね。2019/02/16
ぎお
2
隻眼の悪魔、アルフレッドの最期を描く今巻。今まで暗躍し続けてきたアル坊やもこれで見納めか。あの黒騎士をさらに凶悪進化させたモールドが出てくるとは予想外だ。「エレンディラ」って母親の名前だったりすんのかね。黒騎士は人を無差別に封呪素筒代わりとしていたが、エレンディラは最初から胎児を封呪素筒代わりに装備しているトンデモ仕様。倫理皆無の効率性だとか人としてとか、それ以前にただひたすらエゲつない。この超巨大モールドを前に戦略魔法士たちが共闘する展開は熱かった。敵がまた増えたが、あと二巻でどう始末するのか気になる。2014/05/11
みかづき
2
まさに新章突入!って感じです。ただの地味っ子だと思ったノーラの「目」によって、カペルのことが少しわかりました。間違いなく彼女のなかに起きているだろう変化が、ノーラのおかげでますます知りたくなりました。本編はあと2巻?らしいので早くつづきを。2012/11/17