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内容説明
「どうした、我が契約者よ。今ひとつ顔色が優れぬようだが」胸騒ぎを覚えたアレスの気持ちを見透かすようなパンドラの言葉。夜空には凶兆の証とされる、五望星の中央が血に染まったような赤き星が見えた―。そして、その凶兆はアレス暗殺という命を受けた王都、解放軍からの刺客によって現実のものに…。解放軍の知将ジェレイドが派兵する軍勢、そして王都からの暗殺者。策謀と武力が交錯し、レストニア領に帰還したアレスに息つく暇もなく襲いかかる。英雄は歴史の舞台からその姿を消すことになってしまうのか…。それとも自らの運命に打ち勝ち、真の英雄となることができるのか!蠢く闇の力がアレスに牙を剥く。
著者等紹介
師走トオル[シワストオル]
東京生まれの東京在住。ゲーム業界を経て第2回富士見ヤングミステリー大賞で準入選を果たし、小説家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
31
王国群と解放軍の両方がアレス暗殺の為に刺客を送り込む…な話。アレスTUEEEもここまで来ましたか。毒矢だろうが刺客だろうが1000の大軍だろうが難なく退けるアレスの化け物っぷりが凄まじいですね。ただやってる事はスゴイのに、あまりにあっさりとし過ぎているせいで読んでいて物足りなさを感じましたが。パンドラがいる以上アレスが絶対死ぬことが無いっていうのが分かっているので面白みに欠けるんですよね。今回はいわゆる息抜き回っぽいので、戦局が大きく動くであろう次巻以降に期待しましょう。2015/06/02
のれん
13
『ゼロ魔』のサイトでも1000人無双はムリだろなぁ、とか言うてたのに、単騎殿でやりとげるとはこの主人公の実力はまさしくジャンルを間違えている。 実直でパンドラがいなけりゃ何度死んでるか分からない優しい青年だけど、だからこそ暗殺を軽々と避けちゃうのが不思議でならないんだろう。 貴族連盟と王族の力関係とか中世政治は真面目なのに、そこと英雄譚主人公のギャップがやっぱり魅力的。2021/09/23
ひのえ
7
王国軍と解放軍の両方から暗殺を画策されたアレス。いきなり襲われ、毒を盛られ、夜を襲われ。というかアレスは一度毒飲んでるから毒殺に関しては今更感がある。それに急襲ぐらいで死ぬようなら誰も苦労はしてないでしょ…。2015/05/24
おやぶん
4
出る杭は打たれるのままに主人公は 戦場からライバル視される将軍に遠ざけられてしまう。 久しぶりに自領へともどった彼は 反乱軍と仲間である王国軍の両方から暗殺の対象とされることに。 今作はアレスの強さがさらに際立ってる。 パンドラの忠告がある限り彼は不死であるし、 周りからは英雄として見続けられていく。 早いところまた戦場に戻ってもらいたいものです。2016/09/30
紅狐
4
予想通り暗殺失敗。なんのハラハラもなし。もうアレスよりむしろその周りのキャラクターを見て楽しむものなのではないかと思った。ローランとかベアトリス見て満足しよう、うん。2011/02/08