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内容説明
和穂は嵐の中を駆けていた。「さすがは雨師だ。せいぜい悪あがきをするんだな。」殷雷が面白そうに叫ぶ。和穂と殷雷は雨乞い専門の道士『雨師』を追跡していた。その雨師が、宝貝を持っているはずなのだ。ほんの少し前まで快晴だった天気が、どんな夕立よりも早く嵐に変わった。宝貝が使われているに違いない。雨師との対決の刻は目前に迫っていた―。素直だが芯は強い娘、和穂と土壇場で情に脆くなるお供の殷雷とが、地上に飛び散った仙界の道具『宝貝』を回収し終わるのはいつのことやら…。衝撃の中華風異世界ファンタジーシリーズ第2弾。早くも登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
28
シリーズ2作目は最強の矛と盾の話かと思っていたが、鏡と鐘の話だった。玲夢と景陣カップル好きだった。女盗賊・夜主も初登場。序盤なので比較的穏やかな話。どう見てもこちらが優勢と思っても、さらっと戦局が覆り立場が逆転すると共に、少ない手札で伏線回収しながら反撃する展開に惹き込まれる。今のところせっかく回収しても使える宝貝が天呼筆くらいなのに面白いのが、作者の創作力の凄さを感じさせる。ただしこのペースだと全部回収まで程遠いのだが、さほど巻数が多くない。結末をすっかり忘れているので、どう落ち着くのか楽しみ。2021/12/29
ABCorenge
9
再読。古き良きラノベ。ラストの倒し方、伏線のさりげなさもいい具合でいとよろし。あの鏡を使えれば、回収作業も少しは楽になるだろうが鐘が許さないのだろうか。2020/07/02
お萩
8
主人公が弱い分、どんな戦略で勝つのかが見もの。弱いことに加え使える武器は少なくさらに使える武器まで壊れるこの展開..。ペースも軽快で、人情ものとしてストーリーも分かりやすい。なにより出てくる女性キャラが魅力的でいい。2015/03/25
でーたべーす
2
戦闘が戦略的で非常に面白い。伏線が完璧に機能してる。2012/05/08
kmori299
1
再読。いきなり断縁獄の使い道が限られるのがすごいなあと。同じ解決法はとらないぞっていう宣言だもの。宝貝のリスト作りながら読んだりしたの思い出したわ。2016/05/02