- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
五万人の女子生徒を収容するハイテクビル、それが弁天女子寮である。難攻不落の淑女の要塞であるはずのこのビルが、正体不明のテロリストに占拠されてしまった。ハイテク設備を逆手に取った彼らの前に、公安委員会は手も足も出ない。しかしその時、テロリストもマークしていない一人の先客が寮の中にいたのだ。学園屈指の盗撮マニア、三宅八郎。ハッキング技術を武器に、テロリストと戦う彼の前に立ちふさがる意外な敵とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
5
アンソロ短編集。『硝子壜の中から』が、終盤の展開が乱暴といえば乱暴なのだけど、ホムンクルスものをやりきっていて良かった。2022/08/28
Kenshi
2
女子寮に忍び込んだ覗き少年がダイ・ハードする表題作。ヒーローならんとするも普段のおこないゆえに人質の女生徒の信頼を得られず、犯人との取引が決裂するあたりがなんとも。クライマックスに至る彼の魂の遍歴にしみじみする。2018/07/20
代理
1
意図してないだろうが全編『別れ』がテーマに成っている気がする。「幼さ」とか「趣味」とか「恋人」、そして「蓬莱学園」からの別れ。2019/07/05
浦上 重徳
1
随分前に読んだ。短篇集の中では一番それらしいというか。この中では玖条正文氏の話が一番印象が強かった。話をしっかり広げて、これまたいいところで畳んだと思う。もちろん賀東氏の表題作もいいですよー。長編シリーズを揃えたなら手に入れて損はないかな。