- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
サラディガの王女エリ・ファーナは、せっぱ詰まっていた。イルディガル皇国の大貴族との結婚が、突然決まってしまったからである。相手は若くも美しくもないオヤジだ。富と権力を右手に握り、左手では国の内外を問わずあまたの美女を掴んで離さない好色漢、バルデアル公が彼女の伴侶として選ばれたのであった。「冗談じゃないわよ」。ついにエリ・ファーナは家出を決行。だが、彼女の後からは幼なじみでお目付け役の吟遊詩人リューシュが、姫の恐気を含んだ声さえどこ吹く風とついてきていた―。はねっかえり姫ととぼけた吟遊詩人の珍道中。そして運命を司る星は、彼らの覚醒の時を待ちつづけていた…。人と人とが綾模様を織りなす壮麗なるファンタジーロマン。新展開の第三弾。