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内容説明
北国の春は遅い。堅い花の蕾、芽吹いたばかりの草―。渡る風がやけに冷たく感じるのは気温のせいか、それとも去って行った男に対する淋しさからか…。「それにしても。いなくなって初めてその人の価値がわかるって言うけど本当だなぁ」今まで頼りきりだったイルダーナフに愛想をつかされ、カイルロッドは今、自分の力で歩かねばならなかった。だが、天はカイルロッドに感傷に浸る暇を与えない。フェルハーン大神殿の、あるいはムルトの刺客が、またしてもカイルロッドの身に迫る。その中で、彼は自分自身に関わる新たな謎に直面した。風雲急を告げる、シリーズ第5弾。カイルロッドよ、勇気を奮って立ち向かえ。