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内容説明
蓬莱学園、東京から2500キロ、南洋に浮かぶ宇津帆島。島ひとつがまるごと学校になっていると思ってくれればいい。海と山、港に飛行場、原発に謎の怪獣…。そして10万人の生徒たち。一筋縄じゃいかない連中ばかり、一触即発の青春無法地帯。春4月、新入生の朝比奈純一は、学園遊覧の飛行船から覗いた双眼鏡に映った少女に一目惚れ。「あの娘を見つけるんだ!」不屈の情熱(だけ)を武器に、初恋の君を追う純一が巻き起こす、前代未聞のノンストップ・スラップスティックアクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TSUBASA
17
東京から遠く離れた離島宇津帆島は、10万人の生徒、140以上のクラブを擁する超巨大高校。そこに入学することになった朝比奈純一は名も素性も知らぬ学生に一目惚れ。途方もなく大きなこの学校で1人の女子を見つけるため繰り広げられる大スラップスティック。元は古いネトゲのノベライズだったのね。一目惚れした少女しか見えてない純一が奇想天外な学園の組織たち相手に特に考えなしに何でもやっちゃうので、ドタバタしたのが好きな人にはいいかも。イラストとか展開とかいかにも一昔前のラノベって感じ。2016/07/18
えびちり
6
押入れから発掘。昔、夢中になった巨大学園の物語。その壮大さゆえに学園内に生じた問題に、とある少年の一目惚れが絡み、事件が浮き彫りになっていく──とてもエンターティメント性にあふれた元気になる物語です。今読むと、さすがに様々にこまごまとした部分が時代にそぐわないところも出てくるんですが、一つの学園内を縦横無尽に冒険しているような感覚は今でもわくわくとします。ちょっと登場人物が多い気がするんですけど、それも雑多なお祭り感があってよし。自分ならこの巨大学園でどんなふうに過ごすか…色々と想像したものです。2017/09/25
Y
2
ゲームがあることをつい最近知った作品 とある女の子に一目惚れした男の子が、その子を探すために繰り広げられるドタバタコメディ。だけど、終盤はちょっとシリアス。でも、いいエンドだったとしかいえない 最近読んだ作品の中でも上位に入るくらい面白かった このシリーズは未完で終わっている、電子書籍がないところ以外好きな作品かもしれない2023/01/13
青海老
2
いや~閉鎖された学園生活ってのはいいもんですね。生徒会がとんでもない権力を握ってる、ってのはよくあるけれど、本書はそんなところに留まらない。なにせ島一つが巨大な学園都市ですからね。生徒数十万人。2019年現在の尺度でもバカげた設定だけれども、異世界ものよりも我々の現実と地続きな感覚で、個人的にはこっちの方が好みかな(あくまで設定としては)。中身は、今では珍しくもないボーイミーツガールもの……と思ったけれど、最近はこういう熱血した主人公が少ないんだよなあ。いかにも80~90年代! という一品2019/03/21
乾圭
1
本土から遠く離れた宇津帆島に、巨大な学園「蓬莱学園」はある。生徒数10万人、なんでもありの学園で、朝比奈純一はとある女の子に一目惚れ。その少女を探そうともがく純一に、様々な学園の洗礼が待ち受けていて――。 マンモス校という言葉も耳にしなくなってきた今、逆にその雰囲気が新鮮かも。ワッチャワッチャして、ドタバタして、なにかにひたむきで、何でも盛り上がる。80年代から90年代にかけてのノリがつまってます。しかし根っこにあるものは普遍の真理。生まれてすらいないが、当時読んでたら感化されてそうだなあ。2019/11/05