富士見ファンタジア文庫 天涯少女・シノ―狗狼伝承

新城 カズマ【著】

富士見書房（2005/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 251p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829117736
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

時間と空間を斬り、結び、戦う一族、時念者。周防は、時念者の里唯一の生き残りだ。四年前の吹雪の夜、異形の化け物・狗狼に里を滅ぼされ、許嫁の少女を奪われた少年。その日から、許嫁の少女を取り戻し、狗狼を討つためだけに生きてきたのに―。だが、信じていたことは全てまやかしだった。自分たち時念者は正義の剣士ではなく、里の大人たちは狗狼を利用していただけだったのだ。全部がでたらめで本当のことなど何もない世界。ならば、「壊れてしまえ、こんな宇宙！」この宇宙を壊して全てをやり直そうとする周防。彼に宇宙を壊させないために、周防と戦う決意をした詩乃。二人の刀が交わる時、世界は―！！和風ロマンティックファンタジー、これにて堂々完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[永山祐介]

これだけ期間が開いたにも関わらず、きちんとストーリーやキャラクターを覚えていましたよ。いかに大好きで、何度も読み返したかが判るなあ。赤垣洋治＆堀部妙子、神酒坂鼎マルセル、そして森塚詩乃。それぞれの心残りを整理するかの如く、きちんと物語が畳まれたように思います。

2005/11/21