- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
少女は砂漠の夜に微睡みながら、思っていた。自分が失ったもののことを。本当に大切なもの―歌。歌えるかなあ。わたしにも、もう一度、歌えるのかなぁ…と。少女の名はマルガリータ。あの火乃香というなんでも屋のようにまっすぐに進めればとリータは願った。(「風のままに、歌のままに」)歌うことを忘れた歌姫・マルガリータ。自らの信じる道を進む何でも屋・火乃香。MJという仲間を見つけることができた機械知性体・ジャンヌ。それぞれの日々の営みが、闘いが、風のむこうで力強い鼓動を刻む。いのちの歌を―。ザ・サード短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲシャン
0
砂漠流砂に沈む戦車/和尚と刀の話/人を憎む鳥の話/風のままに、歌のままに/地中深く話し相手。1.初めの部分を読むとまるでボギーが砂漠に沈むかのようで怖かったけど、そうでなくてよかった。2.おそらく伏線的な話で話しに出た刀は将来的に火乃香に渡らせたいのだろう。でも、作者がこの伏線を回収する話を書くつもりがあるのか不安です。。。2012/10/04
ASKA
0
短編集。独特の文体とクールで乾いた雰囲気は相変わらず。リータが可愛い。どんなにか厳しい世界であっても自分らしく生きることはできる、のかも。