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内容説明
それが、視界に飛び込んできた瞬間、八神和麻の意識から、それ以外のすべてが消滅した。無意識の内に足を踏み出し、乞いを求めるように手を差し出す。二度と会えないはずの少女が、そこにいた。あの時の姿、そのままに。「…翠、鈴…」和麻の唇が、かすれた呟きを漏らした。―新宿で夜毎のように行われている術者らしき若者たちのストリートファイト。その噂の真偽を追い、その裏にいる人物を探る和麻。しかし、世界最強の風術師は、一人の少女の出現に激しく動揺するのだった。果たして彼女は、あの翠鈴なのか!?風が哭くハイパー・エレメント・アクション。衝撃のシリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みどり
6
おおおお、やっと和麻の一端に触れてきたね。煉くんが大人になったのは別に中学生になったからではなく前巻からの伏線ですね。少年探偵団的な? そういやこのころ、コナンが始まったんですかね??2017/09/10
AKF-ZERO
5
妖魔をネット上にてばら撒かれ、異能を与えられたその内の一人である同じクラスの少年に恨みを買った綾乃の親友の七瀬。今回綾乃の学校も舞台となります。中学生となった煉やそれに引っ付いて歩く花音ちゃん(ホモはいらない)も巻き込まれ、それによって和麻は過去に失ったものと相対することに。上下巻構成とあって、今まで以上に密度が濃くなって読んでてどっぷり引き込まれました。さて、次はいよいよダークサイドに堕ちた和麻の狂気っぷりが見られますね。2016/03/02
ころん
4
女子生徒を無許可で撮影するなど、内海は嫌われていた。度が超えた行動の数々に我慢できなくなった一部の女子生徒が内海に反撃するが、関わった生徒は次々と体調を崩してしまう。綾乃は霧香に調査を依頼し、他にも似たような事件が起こっていることを知る。和麻の過去が明らかになる4巻。上下巻の上巻みたいなものなので、ストーリーは次の巻へ。綾乃と霧香の共闘が見れたのが意外だった。綾乃さん苦労してばかりだなぁ2013/04/30
真林
1
巷に蔓延する異能の種。綾乃や煉が追うその事件の裏では、和麻の過去にかかわる因縁が。事件の詳細や、翠鈴という少女と和麻との間にある何か。まだまだ全貌が見えてはいませんが、物語は動き出していますね。2014/08/31
shinra
1
アニメから。なぜか1巻より先に。過去話には目がないので。意外にアニメが原作通りだったということに驚愕を覚えた。ただ、場面の序列が原作の方が練られているように感じました。まあ、アニメでは時系列を並行させた方が分かりやすいから致し方ない変更とも言える。冒頭、影薄い娘の棒高跳びシーンと、終盤、2大ヒロインの剣戟シーンの描写が凄まじい。某彼女の再会の感無量っぷりを行間に託している点も高評価。2008/02/29