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内容説明
―拝啓姉上さま、か…。月明かりの下、メティアは弟からの手紙を読み終えると、ふっと微笑んだ。祖国グリン王国から遠く離れた魔術研究の最高学府ウードミトリィ魔術学院に特待生として単身留学したメティア。三年前に戦争で両親を失い、唯一の肉親とも離ればなれになった15歳の少女は寂しさを押し隠くし、魔術を極めるという夢と希望を胸にこの学院にやってきた。だが、彼女の才能に嫉妬した同級生による陰湿ないじめがメティアを苦しめる。弟からの手紙を心の支えに頑張るメティア。だが、その彼女の運命を大きく変える恐怖の事件が待ち受けていた―。ファンタジア長編小説大賞出身の気鋭が贈る青春ファンタジー第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナンナル
1
面白いが、弟さんは手紙だけなのね。苦学生と貴族とのやりとりは、いいですね。ただ、卒業する前に地からつきてしまいそうな。オードソックスな話の筋なので、気軽に読めますね。2010/08/12
alice
1
むぅー毛虫は嫌だ・・毛虫は・・・。^^;2010/04/23
永山祐介
1
姉弟のやり取りは、離れ離れになっているために手紙だけですが(弟からの手紙は書き出しが「拝啓、姉上さま」なわけですね)、互いが互いを大事に思っているのが見て取れて良いですね。心の支えになっています。姉のあの台詞――口絵にも載ってるから良いかな、「セリオスは、弟は私の背中をいつも見ているんです。だから……私は逃げません!」――なんかにその想いがとても込められていますよね。2003/08/25