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内容説明
夜。漆黒の陰の中にその男は佇んでいた。一瞬、その左の瞳のみが白く輝く。夜に生き、狩りをする獣が如く。「不揃いな瞳…」一糸纏わぬ姿で、ポールの上に座る女が、歌うように呟く。彼女も敵意と殺意に彩られた野獣だった。幻獣と呼ばれる人を喰らい、生きるとされる―。彼女の名はレイラ・ヴィータといった。腐都―人々は、自らの身体を、心を切り刻み、弄びながら腐りゆくその街に暮らす。そして、夜の世界では、漆黒の狩人と人を超える獣とが闘う…。星野亮が新たに紡ぐ終末の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪璃
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学生時代からの再々読。ハードボイルドを目指したとあとがきにもある。魔界新宿などと多少似た雰囲気があるのは、著者が意識した事らしいです。続刊が出ないまま長い時間が過ぎているので続きは読めないかも。一応ストーリ的には完結していますが、続きが読みたいです。シャーリィいいキャラだっただけに結末が残念。クレアやフュールなど、女性キャラが多目。オッドアイと対照的で。2013/07/15
永山祐介
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ハードボイルドを指向、と後書きにあります。ハードボイルドというか、退廃的である種耽美的。同じ様な書き口でずっと書かれている感じがしたのがちょっと気になった。2003/06/26