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内容説明
あたしってやっぱり不幸な乙女なのね。てっきり皇帝陛下は龍を食べることを諦めたと思っていたんだけど、それは全然甘い考えだった。『いつまでも遊び呆けていないで、速やかに勅命を果たせ』いや、別に遊んでいたわけじゃないんだけどね。ごまかしてただけで…。改めて下された勅命に、頭を抱えたあたしは一発逆転の手段にでる。龍料理の食材となる、紅龍ヴェルフェルに直談判する事にしたの。地上最強の生物であるかの龍から直接怒ってもらえば、さしものワガママ皇帝も少しは反省するに違いない。しかし、出会ったヴェルフェルが口にした言葉は余りに意外なものだった。「食べられてやってもいいぞ―」えっ!それってどういうこと!?第14回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作第2弾。