内容説明
ヨーロッパ中世で香水が流行したのは何故なのか?平安貴族が香を焚かざるを得なかった意外な理由とは?今や、日常生活に欠かすことのできない香りについての、様々なエピソード・裏話を古今東西から集め、その“実用”から“遊び方”までを分り易く解説する、香りの雑学アンソロジー133編。
目次
第1部 香りとはなにか(香りの文化史;香料のふるさとと香り;においの科学)
第2部 暮らしを豊かにする香りの演出(香りをまとう;香りに遊ぶ;香りの歳時記)
第3部 香りの作法(仏事の香り作法;香道への誘い)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
18
香りの文化誌。こういう本は、人生に楽しみを与えてくれる。私は香りについて詳しくないので、読むのもの全てが新鮮だった。書道で用いる墨の清爽な香りの正体が竜脳であることや、巻貝の”ふた”からできる貝香のこと、楊貴妃の陰に隠れてしまった「梅妃」という佳人の話などが特に興味深かった。そういえば、私のふるさとに「香りの博物館」がある。今度、また行ってみたいと思う。2017/08/06
Kazumi Miyake
1
ずいぶん昔に購入したものを母の死がきっかけで再読。<仏事の香や香炉の扱いについて知りたかったので>・・・熊井明子さんの『私の部屋のポプリ』でも登場したエピソードも多数含まれていました。ゆかしい香りと共に日本人て実はかなり贅沢なんだな~と実感した本でした。2015/11/23
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