福武文庫<br> 行方不明

福武文庫
行方不明

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784828831077
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

不条理な生存と関係の現在性を斬新な方法意識で追求し、現代文学に独自な位置をしめる著者の自選代表作品、「関係」「行方不明」など5篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

耳クソ

14
「針目城」に書かれているように、作者が自分の小説をその形式や文章ではなく内容として面白いと考えているのなら、私にはそれに着いていく自信はないと思った。キャラクターとしての「笑い」ではなく“関係”にこそ「笑い」を、という考え方には、心から同調するには才能が必要であり、どうやら私にはそれがないようだ。私には“関係”がそれ自体で内容を持つとは思えない。2021/10/03

hirayama46

2
久しぶりの後藤明生。たいへん明晰な理論に基づき小説が構築されているのでしょう。読者としてのスキルも要求されるため、「関係」「行方不明」あたりはいささか理解しきれなかったというのがくやしいところでした。「目には目」「鰐か鯨か」もなかなか難しいですが、素直に読んでも楽しめる作品でもあったように感じました。2018/06/12

bestkkk

0
笑い、ということでいうと最も面白かったのは「鰐か鯨か」。結末含めほとんどコントのよう2012/06/02

Cell 44

0
後藤明生だから当然のように全部おもしろいのですが、特に「行方不明」であらゆるものが行方不明であること(シグマの方程式が解けないこと)と「鰐か鯨か」の衒学的で支離滅裂な饒舌が最高でした。「針目城」の小説の全てが何なのかはもうちょっと考えたい。2011/03/02

メルキド出版

0
「関係」読了。水漿がおかゆのことを知る。「行方不明」読了。奇妙すぎる小説。ああ、なんという。そういえば、同タイトルの自主映画をむかし撮ったことがあった。まったく内容は違うけど。東京へ行く新幹線内で読んだのだが、その夜、映画を撮っていたときの映研部員とひさしぶりに酒盛りをしたのがなにか感慨深かった。「目には目」読了。罪人に限らずひとは改心できるのか、という問いがいい。「鰐か鯨か」レヴィアタンへの挑戦という自主映画を撮ったことを思い出した。2010/05/04

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