うたかた;サクチュアリ

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うたかた;サクチュアリ

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20X13cm
  • 商品コード 9784828822747
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

With a quiet love.人を好きになることはほんとうに悲しい。―恋、たとえるならそれは海の底だ。芥川賞候補作「うたかた」を含む最新作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

催涙雨

61
「先のことはわからない。無限だ、淋しいほどの無限だ。限りある人生の中で、人はその無限の重みに耐えきれなくなり、何度も目をつぶる。」この人の作品が古びていないのは老若男女どんな立場の人の心にも寄り添ってくれるような、その普遍性にあるように思う。本作は比較的テーマが明確でわかりやすく、それでいて独特の説得力や重みが失われていない点が特に印象的だった。その内容がどれだけ辛くても、寂しくても、読み終えるころにはさわやかで前向きな気持ちになれるところがほんとうにいい。なんだか読み終えてしまうのがもったいなく感じた。2019/03/16

優希

46
静かに優しい時間が感じられました。あたたかさ、悲しみ、愛情といった感情のバランスに何故か安心感を覚えます。2021/12/05

よこたん

46
“淋しさというのは、いつの間にか、気がつかないうちに人の心にしみてくる。ふと目覚めてしまった夜明けに、窓いちめん映るおの青のようなものだ。” 幸せのかたちは、本当に人それぞれなのだと、しみじみ思わされる。辛さも息苦しさも淋しさも放り出すことはできず、抱きしめたまま生きていかなくてはならない。死別というやり直しのきかない別れに縛られる心も同様に。ばななさんの世界では、夜更けの海や川の水面をゆらゆらと揺れる月が、いつも黙って少し微笑んで話を聞いてくれているような気がする。2018/05/16

ヒロくま

10
(うたかた)突然お父さんが帰って来たとき、それまで(なんだろ?このとんでも父ちゃんは?!)だったのに、許しちゃうじゃんズルい!って思いました。(サンクチュアリ)悲しい過去をそれぞれ抱えた二人が出会い、振り返りつつも優しい時が流れる物語。2013/10/04

yuna☆

7
必ず生きていく方を選ぶからかな。そこがどんなに深い闇の底だったとしてもー。/特異な設定だったりはすることが多いけど、だからこそ、逆に心の繋がりが浮かびあがってくる。役割や立場からじゃなくて、必要だから必然だから一緒にいるというか…。2021/09/10

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