内容説明
新型ウイルスで迷走する安倍政権の内幕!
目次
第1章 空白の四十二日間
第2章 国賓の呪縛
第3章 国会、本日も機能せず
第4章 中国に擦り寄る人々
第5章 「中国依存症」から脱せぬ財界
第6章 台湾はこうして「奇跡」を起こした
第7章 失敗を繰り返さぬために
著者等紹介
乾正人[イヌイマサト]
産経新聞論説委員長。平成元年6月1日より政治部記者。政治記者歴30年。竹下登首相最後の日の番記者を皮切りに宇野、海部両首相の首相番記者を経て自民党渡辺派を担当する傍ら、政治改革運動も取材した。その後、首相官邸や自民党や社会党など政党を主に担当。平成8年9月から約1年間、防衛研究所で安全保障政策を学んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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謙信公
12
危機管理に強いはずの安倍政権が初動対策で、らしからぬミスを連発し「緊急事態宣言」にまで追い込まれた。習近平の国賓訪日、インバウンドへの懸念、親中派の行動や言動、官邸の「三本の矢」体制崩壊、与野党の国会対応など足枷となった原因を検証していく。WHO追随という受け身で楽観的な厚労省、外務省、官邸には危機感のかけらもなかった。根本は緊急事態条項がない憲法。改正が急務だ。ただこれら様々な足枷の中、この程度で持ちこたえているのが敗北だろうか?亡くなった方、罹患された方は気の毒に思うが、やはり日本は〝さざ波〟でしょ?2021/11/26
Honey
9
去年の4月、緊急事態宣言発令のときに書かれたもので、武漢肺炎(いわゆる新型コロナ)に関して、筆者はあまり情報を持っておられないようで、そこらへんは差し引いて読めば、政界の事情、近年の流れはいろいろ興味深い。 ということで、次は谷内正太郎のことを知りたく思いました。2021/04/28
古本虫がさまよう
3
安倍政権が、武漢ウイルス感染拡大をなぜ手を拱いて傍観するような姿勢を取ったのか、厚労省の無為無策の内幕等々から話が始まっていく。サブタイトルは「親中政治家が国を滅ぼす」。正確には「親中政治家&朝日新聞が国を滅ぼす」だろう(さすがに「同業者」だから遠慮してサブタイトルに「朝日新聞」や「マスコミ」は入っていない)。「親中」ならまだしも、どっかの論説委員みたいに中国サマなら「心中」してもいいと思っているような「心中派」が日本国内にはウヨウヨいるから困る。その点は、乾氏も本書半ばすぎでも力説している。2020/05/01
ワシじゃ
1
産經新聞の記者にしては珍しく安倍政権に辛口の評価で、問題点を指摘している。指摘の多くは憲法改正しなければ実現不可な物で、最後に意識を変えるのは政治家はもとより国民自身と結んでいる。2022/06/24