内容説明
貿易黒字と外貨準備の大幅減という致命的なダメージを受ける中国の行方。
目次
第1章 幕をとじた集団指導体制
第2章 一党独裁から習近平独裁へ
第3章 世界最悪の監視社会の誕生
第4章 変わらぬ貧困と矛盾
第5章 アメリカの本気を読めなかった中国
第6章 米中貿易戦争は経済構造の弱みを徹底的に突かれた中国の惨敗に終わる
終章 高成長のツケを払う時代に突入する中国
著者等紹介
石平[セキヘイ]
評論家。1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、1988年に来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。2007年、日本に帰化する。著書に『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書、第23回山本七平賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
16
共産国家の中国なのに、年金制度が破綻しかかっているとか…。戸籍と同じで、金持ちと貧乏人で年金をわけていますが、貧乏人の年金は月2000円。米20kg買ったら終了って、生活できるレベルじゃないです。かと言って、金持ち側の年金が大丈夫かと言うと、公的資金がないとすでにおわっているようです。ツイッターに一言中国の悪口をつぶやくだけで、個人名を特定され、世間に晒され、今後就職、結婚していく過程で、必ずや不利益を被るでしょう。日本がいかに自由で素晴らしい国なのか、改めて痛感しました。2019/12/14
謙信公
7
中国のGDPは6割以上を不動産や公共事業投資、外需に依存している。すでに投資は崩壊しているだろうから(中国の数字はアテにならない)、外需頼みだろう。米中貿易戦争は中国側に不利。米国は北朝鮮問題で中国がすでに不要であり、遠慮はない。輸入大国でもある中国は外貨準備高が減少し、さらに苦しいはず。内需不足を補うための「一帯一路」も綻びが生じている。社会主義市場経済という相反する体制で、集団指導体制から独裁体制へ移行し、最悪の監視社会を構築する習近平や中国共産党が信用できるわけがない。まさに地獄に導く狂気であろう。2020/04/14
d2bookdd
1
中国の各種懸念点を把握した。日本も、全く同様な問題は無いと思われるにしろ、日本に何も問題が無いわけではない。各国特有の問題を抱えながら、各国が政策を取り、国の運営がされるのだろう。問題は、誰のための政策なのか、なんだろう。2019/03/03
はるゆう
1
農民工の追い出しや受験戦争、環球時報の話など、知らなかったことがいくつか書いてあった。2019/01/08