内容説明
歴史とは勝者によってつくられる。毛沢東によって書き換えられた歴史を鵜呑みにしてきた日本人に、まったく違っていたウソの中国史を暴く。
目次
序章 「真実の中国史」を知る前に(歴史はもともと「古代」と「現代」しか存在しない;日本人と中国人では土地に対する感覚が違う ほか)
第1章 中国の半植民地化は「アヘン戦争」からではない(1840~1860)(中国現代史の始まりは日清戦争敗北後からだった;毛沢東が書き換えた、アヘン戦争からの中国現代史 ほか)
第2章 中国に本当の西洋化など存在しない(1861~1900)(中国の歴史はウソだらけである;中国人は他人をまったく信用していない ほか)
第3章 国とは呼べない中華民国からはじめて国家意識が生まれる(1901~1930)(教えられたことに疑いを持つという教訓;中国の新しい時代は義和団の乱以降に始まる ほか)
第4章 歴史上、一度もまとまったことのない中国(1931~1949)(中国の地名が何度も変わるのはなぜか;「共産主義」対「帝国主義」という考え方の愚 ほか)
著者等紹介
宮脇淳子[ミヤワキジュンコ]
1952年、和歌山県生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専攻は東洋史。大学院在学中より岡田英弘からモンゴル語・満州語・中国史を、その後、山口瑞鳳(現東京大学名誉教授)からチベット語・チベット史を学ぶ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員を経て、東京外国語大学・国士舘大学非常勤講師
岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年、東京生まれ。専攻は中国史、満洲史、モンゴル史、日本古代史。1953年、東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年、『満文老档』の研究により日本学士院賞を受賞。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を経て、東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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