結いの心―綾の町づくりはなぜ成功したか

結いの心―綾の町づくりはなぜ成功したか

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784828408019
  • NDC分類 318.296
  • Cコード C0036

出版社内容情報

かつて「夜逃げの町」と言われ、貧しい過疎の町であった宮崎県綾町を、年間120万人の観光客が訪れる、自然豊かな「有機農業の町」に発展させた町長の自伝的著作。綾町は「知識創造自治体」の先駆とも言える。

内容説明

かつて「夜逃げの町」「人の住めない町」と言われた過疎の町・宮崎県綾町。現在は、町を訪れる人は年間百二十万人、「照葉樹林都市」「有機農業の町」「一戸一品運動の町」、そして、一人ひとりの町民が生活文化を楽しむ町へと変貌。観光客はもとより、村起こし・町起こしの先駆的モデルとして学びに訪れる人も後を断たない。「町づくりとは何か・本物の行政とは何か」―行政への寄りかかりを排して、住民一人ひとりの自主・自立の心をよび覚ます「自治公民館運動」の展開によって過疎の貧しさから抜け出し、結いの心で町を蘇らせた「郷田町政」二十四年間の軌跡。

目次

第1章 すべては「夜逃げの町」から始まった
第2章 町をよみがえらせた「自治公民館運動」
第3章 「結いの心」で綾の町づくり
第4章 あの山を残そう、子供たちのために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

15
結い。これは、現代の文化によるまちづくりのキーワードである。15年前の本だが、整理していたら出てきた。飯田市のまちづくりにも同様の、結い、があるので、成功の秘訣はこの、結い、なのだろう。地域を狭い範囲に留め、生活共同体という発想(98頁)。「結いの心とは、心と心が通じ合うことであり、心からお世話して人と人との交流を楽しむ、自然を愛し、文化を愛する心」(173頁)。出版当時は、グリーンツーリズム花盛りの時代であった。大分県の一村一品運動を、綾町では一戸一品運動にまで世帯単位で、夜逃げのまちを救った郷田町長。2013/10/05

Ekai Sunahara

0
いろんな方が良いと言っていたので、読んでみた。 綾町長のまちづくりの話。 筆者が述べている、現在住民が行政に頼りすぎ、住民同士のつながりによって解決できることさえ自分たちでしなくなっているというのは共感する。 またこの町長はしっかりとヴィジョンを持って町を率いている点が素晴らしい。しかし、それができた理由はこの人が特別すごいというより若くして町長に当選したため長期間町長を務める目算があった点が大きいと思う。 また自分が良いと思うことを成すにはルールに抵触してもいいと考える節があるので、そこは賛同できない。2016/12/30

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