角川SSC新書
自民党で選挙と議員をやりました

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784827550177
  • NDC分類 318.4
  • Cコード C0295

内容説明

まったくの政治の素人が、ある日かかってきた1本の電話で、「公募」に誘われた。自民党の公認候補として川崎市議会議員の補欠選挙に立候補する気はないか、というのだ。政界に馴染みのないフツーの人が体験した選挙戦は、摩訶不思議なことだらけ。自民党ならではの圧倒的な組織選挙の渦に巻き込まれていく。そこには、お金がかかる選挙の実態、自民党の支持基盤の姿、そして、日本の民主主義の根幹が垣間見えるのだった。映画「選挙」で描ききれなかった真実。

目次

第1章 選挙に出るぞ!(突然の電話;最初の壁 ほか)
第2章 選挙戦が始まった(待ちに待った告示日;賑やかな出陣式 ほか)
第3章 短い議員生活(議員バッジが3種類;市議の心得とは? ほか)
第4章 映画になった!(まさかホントの映画になるとは…;撮影秘話 ほか)
付録 選挙用語集

著者等紹介

山内和彦[ヤマウチカズヒコ]
1965年、東京都生まれ。愛媛県立今治西高校を卒業後、気象大学校、信州大学を経て、1996年東京大学文学部言語文化学科を卒業。その後、東京で切手・コイン商を営んでいたが、2005年に自民党公認で神奈川県川崎市議会議員補選に出馬。政治経験ゼロながら、公募からの立候補で当選した。1年半で川崎市議の任期を満了。2007年、その選挙の模様がドキュメンタリー映画「選挙」で公開された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

15
ドキュメンタリー映画「選挙」「選挙2」の主役、元川崎市議・山内和彦氏の著者。殆ど案山子の落下傘候補が、組織力だけで議員になる様子がよく分かる。そしてバッサリ切られるのも組織の力故に。映画を見てから読むのがお薦め。2016/04/17

向う岸

6
2005年に行われた川崎市議会の補欠選挙に自民党から公募で立候補した作者の選挙運動を綴ったもの。直前に小泉政権のいわゆる郵政選挙が行われ、自民党が大勝していた。山内氏はやり方によっては資金がなくても無所属でも選挙で当選できるというが、この本を読む限りではノウハウの蓄積も含めてやはり大政党の方が有利であることは否定出来ない。ドブ板選挙などと揶揄される選挙運動も生身の人間と向き合って支持を得ているわけで、そういうのを見るとネットを活用して政治を変えよう、なんて言葉は空疎な響きに思えてしまった。2013/03/07

うらじ

4
拡声器って10万円もするのかと知ってビックリ! 自民党の組織力の裏がよく分かる本だった。 市政でこのレベルなのだから国政ならもっとスパゲッティな掟でがんじがらめになってるのだと思い、ぞっとする。2013/07/23

koishikawa85

3
想田和弘の映画「選挙」が面白かったので当事者が書いたものとしてかなり前に買った本(2007年出版)。通読したがなにしろ便乗本なのでかなり薄味だった記憶がある。映画も1年生議員など吹けば飛ぶようなものだ、と強く感じた。もう一度読みかえす価値を感じないので再読せず処分。2016/03/06

naonchi

3
想田和弘さんのドキュメンタリー映画『選挙』で観察対象となった著者。映画作品では新人候補の著者が古くからの因習に絡め取られていく様子が空しく、哀しく、ひたすら可笑しいのですが、やっぱりご本人は相当変わった方という印象。一昔前のバンカラ・無頼とも違うんですが、今の日本にはこういう方を許容する大らかさ、懐深さが無いのが残念。実は、この方の立候補した選挙区はお隣。土地や組織の因習とは縁のないリベラルな土地と思ってきたけれど、まさかまさかの組織の力。日本の政治、恐るべしっ!2013/02/08

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