内容説明
「年収300万円」が流行語大賞をとってから早4年。格差時代の到来をいち早く予測し、政策への警笛を鳴らしながらも、庶民が楽しく生き抜く術を提言し続ける著者が、「もはや年収は崩壊している」と語る一冊。消えた年金問題にも、これだけでは終わらない、と鋭い分析。では、これからはどうやって自分を守ればいいのか?一発逆転の働き方から、投資のカラクリ、B級コレクションを楽しむ方法まで「モリタク流お金サバイバル術」が満載。
目次
第1章 崩壊する日本人の年収(年収300万円もいまや危ない;日本の貧困率は世界一に迫る勢い ほか)
第2章 格差社会がライフスタイルを変えていく(オスの悲しさ;結婚=男の立場から ほか)
第3章 格差社会は広がっている(格差は拡大しているのか;格差拡大をもたらす政策要因 ほか)
第4章 あなたを守るための資産運用(働いたお金を基本に資産運用を;流れを変え始めた個人マネー ほか)
第5章 定年後、楽しく生きるための知恵と工夫(がんばらないことの大切さ;見栄を張らない暮らし ほか)
著者等紹介
森永卓郎[モリナガタクロウ]
1957年7月12日生まれ。東京都出身。東京大学経済学部卒業。日本専売公社、経済企画庁などを経て、獨協大学経済学部教授。格差社会到来をいち早く予測した人気経済アナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
29
・この本は、まるで今の世界や日本の経済を予測していたように、そのような状況における私たちのありかたについて示唆を与えてくれます。 この本は、2008年11月25日に発行されたものですが、直前の9月に破綻したリーマンブラザーズのことについては言及していませんでした。 森永卓郎さんの肩書は、経済アナリストですが、この本はどちらかと言うと、経済の専門家が論じた社会哲学のような感じで、新自由主義など、まるでマイケル・サンデル教授の講義かと思われるような言葉が出てきます。 2018/05/13
佐島楓
16
滅入る現実的な内容からどうすれば対策を立てられるかという話の持っていき方がうまい。けれど、著者くらいネームバリューがあると、どうしてもある種の説得力に欠ける気がするのは否めない。2012/07/15
ふろんた
9
そこそこの生活でも楽しさは見つけられる。今までに読んだマネー関係の本と相反する意見もあり、参考になった。2012/11/18
たか
8
すこし前の本やけど楽しく読めた。幸せに生きるってお金をたくさん持つことではないと思えた。そこそこって大切。2021/04/13
はせこー
8
人の人生には様々な生き方がある。 時代に合わせた生き方、考えに合わせた生き方が重要だと感じた。2013/03/14