内容説明
元大蔵官僚の経歴をもつ歴史学界の異才が、一九九三年から二〇〇四年にかけて「朝日新聞」「中央公論」「エコノミスト」などに掲載した、大胆かつ痛快な書評の中から、選り抜きの一一〇篇+一篇を収載。さらに、書評担当としての舞台裏や、本書の書評(+一篇)も披露する。
目次
第1部 一九九三~二〇〇〇年(肉食駆逐の過程、跡づける;見事な歴史家の実証―『江戸屏風絵』の作者と製作年代が確定;生活史から描く「室町」;ソ連邦崩壊踏まえて捧持した体系を検証 ほか)
第2部 二〇〇一~二〇〇四年(大正帝の“とかくの噂”を再検証する書;なぜ異なる速度で文明は発達したのか、分子生物学者が挑む;古地図使い西欧中心主義覆す;高弟に当たる碩学が語る研究者・教育者としての評伝 ほか)
著者等紹介
今谷明[イマタニアキラ]
1942年京都府に生まれる。1967年京都大学経済学部経済学科卒業。1976年京都大学大学院文学研究科博士過程単位取得退学。1987年京都大学より文学博士を授与さる。この間、大蔵省財務局事務官、京都大学文学部助手、国立歴史民俗博物館助教授、横浜市立大学教授を経て、現在、国際日本文化研究センター教授
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