目次
ウォートルス、煉瓦街、そして銀座(銀座煉瓦街は本当に失敗だったのか;謎の建築家ウォートルスを追って;煉瓦街はどう造られたか;銀座はいつ日本橋を抜いたのか ほか)
銀座建築探訪(和光―なぜか誰でも知っている銀座のシンボル;歌舞伎座―三角破風のギリシャ神殿風で出発して三度変貌、さらに今…;二葉鮨―鮨屋台を再現するなど江戸の名残を今に伝える;泰明小学校―建築家・佐野利器が万難を排し震災復興計画を貫いて ほか)
著者等紹介
藤森照信[フジモリテルノブ]
1946年長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築史、都市計画史。東京大学名誉教授。現在、工学院大学教授。1991年“神長官守矢史料館”で建築家としてデビュー。97年“赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)”で日本芸術大賞、2001年“熊本県立農業大学校学生寮”で日本建築学会賞を受賞
増田彰久[マスダアキヒサ]
1939年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。大成建設を定年で退職後、増田彰久写真事務所を主宰。1983年、第33回写真協会年度賞、1984年、第9回伊奈信男賞、2006年、日本建築学会文化賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コットン
68
銀座の建物三昧の本。建築探偵の藤森さんが紹介する建物は商業ビルだけに囚われず寿司屋、小学校、交番なども。インパクトがあるのは何と言っても表紙にもなっている鋼鈑コンクリート構造でピンク色のビル『ミキモトギンザ2』でスポンジケーキのような軽やかさを感じる。2019/03/20
コットン
53
再読しました。2020/03/01
ぶんこ
46
藤森建築探偵と名乗って書かれた建築家の本。藤森さんの探究心と柔らかい文章力で楽しめる本となっていました。銀座は馴染みの街なので、知っている建物も多かったのですが、苦手としている建物(電通築地ビル)が丹下健三氏や、他にも苦手な中銀カプセルタワービルが黒川紀章氏の作品と知って納得。大好きな奥野ビル、ヨネイビル、そして唯一知らなかった鈴木ビルディングは、建築素人の私には知らなかった建築家の作品でした。面白かったのがこの建物が守田勘弥のパトロン?のビルだという事。守田勘弥と歌舞伎座の変遷に興味津々です。2020/08/04
ビイーン
23
藤森さんの文章は堅苦しくなく、少々下世話なエピソードも盛込んでいて存分に楽しませてくれる。朝日の建築銘のエピソードに苦笑した。さぞかし、当時の竹中工務店社長はビックリしたことだろう。2020/02/29
Tadashi_N
11
銀座の特別さは、建物からもわかる。2014/07/11