内容説明
あのGEBの奇才ホフスタッターが、音楽、アート、ナンセンス、ゲーム理論、人工知能、分子生物学、…をめぐり、マジックとロジック、諧謔と厳密を駆使して思考の限界に挑む。
目次
1 錯綜としがらみ
2 センスと社会
3 スパークとスリップ
4 ストラクチャーとストレンジネス
5 精神と生物
6 選択と戦略
7 正気と生存
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シタン
10
最高!何の役にも立たなそうな、答えがあるかどうかも怪しい難問をたてて嬉々として考え続けるタイプの知性がここにある。Scientific Americanの連載+追記なので、GEBに比べて話題は多様だが、通奏低音は計算機科学、AI。なぜかLISPの教科書が混入していたりルービックキューブの数学的基礎が学べる。ハイライトはやっぱりアナロジーの議論かなあ。ある章のハーバートサイモンへの批判は興味深い。個人的お気に入りは第30章(超合理的思考者のジレンマ)で、著者に先回りして著者の結論がわかったときの喜びたるや!2018/03/11
roughfractus02
6
アナグラムは周知のパターンをランダム化して別パターンを作る。一方、雑誌コラムを引き継ぐ著者が混ぜ合わせたのは、前任者MガードナーのMathematical Gamesをアナグラム化したタイトルMetamagical Themasだけではない。次々自己言及パターンを繰り出す本書は、著者の類推研究を混ぜ合わせつつ、フォント認知の境界に踏み入り、囚人のジレンマを協調主義的に捉え直し、ショパンの美のパターンを抽出し、チューリングテストをテストする。今も計算機科学や人工知能研究を刺激する快活な発想力に満ちた一冊だ。2018/12/08
茅野
1
たいへんに良書。2017/03/03
【みらいけん読書会】
0
#13 うぬま2018/02/11