内容説明
本邦初の理系ビジネス小説!中堅部品メーカー、ケイテック社長藤堂敬介の世界戦略の成否はいかに?一流製造業コンサルタント・コンビが描いたニッポン製造業の生き残りシナリオ。
著者等紹介
藤野直明[フジノナオアキ]
大手コンサルティングファーム主席研究員。早稲田大学理工学部卒業、東京大学大学院工学研究科博士課程修了。日本オペレーションズ・リサーチ学会フェロー。RRI・ロボット革命イニシアティブWG1(IIOT第4次産業革命WG)情報マーケティングチーム・リーダー
梶野真弘[カジノマサヒロ]
大手コンサルティングファーム上級コンサルタント。東北大学大学院工学研究科原子核工学修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
25
小説ではあるけども、製造業の最先端、そして未来を描いたビジネス本でした。主人公が中小企業というところが味噌で、技術はあるけど規模がないという典型的な、もしかするとすでに存在しないかもしれない、日本の製造業の下支えをしてきた企業が、これからどのように生きていくべきか、第4次産業革命と呼ばれるスキームで示していました。高い技術力を伝達技術の高度化によって、規模拡張に使うというのがポイントで、中小企業連合で、製造業の下請けを一元化してしまうようなお話。業界の人に感想を聞きたい。2019/12/02
Kentaro
22
生産状態を可視化することで製品別の原価が即座に把握でき、突発の見積もり要求に答えられる。原価が工程別に即座にわかるので誰でもすぐに原価低減活動に従事できる。各種設備にはセンサーを導入し、IoT機器からMESに自動連携し実績が把握され、同時にERPまでシームレスに連携され、最適な採算管理が行われる。現場の実態とシステムが連携し、変更に関するシミュレーションもシームレスに行われ、設備の異常も事前に検知される。そんなサイバーフィジカルシステムが繋がり、熟練工に頼らない自動化されたスマートファクトリーが実現する。2019/06/04
ぶんた
14
珍しい理系向けの小説。 メーカーに勤めている人であれば、 現場が手に取るように分かる本です第四次産業革命は製造業に従事する人であれば、絶対に知っておくべき。 お勧めの1冊です。2020/01/24
Eiki Natori
5
経済小説というか、理系のコンサルタントが、衰退する日本の製造業のあるべき姿をケイテックという中小企業の立て直しのプロセスをドラマ仕立てにして描いている。 これは製造業に限らず、あらゆる業種でも応用できる内容ではないかと思う。「意外にも」お勧め本。2023/02/02
おおにし けいすけ
3
Twitterの書評で興味を持ち、購入。この話のストーリーは上手くいきすぎている気はしたが、日本の製造業を課題を知る上では、とても勉強になった。実際仕事をしていても、技術職の後継者不足が課題となる場面が多く、その背景について知りたいと思っていた。この本では、属人的な業務プロセスが根本的な原因であり、プロセスをモジュール化することで、問題は解決すると述べられていた。真偽はともかく参考になった。2019/05/06