フロックの確率

電子版価格
¥2,420
  • 電書あり

フロックの確率

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822285494
  • NDC分類 417.1
  • Cコード C0040

出版社内容情報

偶然の巡り合わせ(フロック)を数学的に解明していく読み物です。数学者である著者のまわりで起こったり、小耳にはさんだ偶然の一致について大胆な推測で確率を計算すると、巡り合わせの不思議さはそこを見るだけだからであるという分析結果を解説します。実際に起こる確率は、案外ポーカーの役の出現率程度であるとしています。
第1部で奇跡的とも思える数々の偶然の一致の実例を挙げていき、第2部で説明する確率や統計の数学の知識を使って、第3部でそれらの偶然の一致を数学的側面から解釈していきます。感覚的に偶然の一致で「そうは起こらない」と思われた出来事が、実はポーカーの役のようにある程度の確率で起きることを示したり、その逆もありうるということで、確率についての感覚を補強します。さらに「人はどういうものを偶然と思うか」を数学の言葉で解説します。第4部では、解釈が難しい確率関連の事象の分析を試みます。
また、確率論の歴史、人の感覚とはそぐわない期待値などにも触れます。

内容説明

宝くじに4回当たった女性、マイアミで呼んだタクシーが3年前にシカゴで呼んだタクシーと同じ運転手だった女性、被疑者2名に全く同じDNA鑑定結果が出てしまった事件…それらははたしてどれほどの確率で起こるのか?偶然の一致が起こる訳を、大胆な推測と確率論で解釈する。

目次

第1部 物語集(珍しい瞬間;幸運な巡り合わせの物語十選;意味のある巡り合わせ)
第2部 数学(偶然とは何か;ベルヌーイの贈り物;表の連続;パスカルの三角形;猿の問題)
第3部 分析(世界はとてつもなく広い;あらためて第2章の話)
第4部 難問(証拠;発見;リスク;霊能力;ガウェイン卿と緑の騎士)

著者等紹介

メイザー,ジョセフ[メイザー,ジョセフ] [Mazur,Joseph]
米マールボロ大学数学科名誉教授

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

二階堂聖

5
おもしろそうな雰囲気は全編に漂っていたが、実際におもしろいかどうかは…。 何かが起きる可能性が少しでもあるなら、いくら可能性が低くてもいつかは必ず起こるんだよという話を、もろもろの例を出しながら解説という感じかな。『巡り合わせをわかりやすくする適切な方法となる数理モデルが少なくとも二つある。一つは誕生日問題で、これは23人の集団があれば、そこに同じ誕生日の人が2人いる可能性の方がいない可能性より高くなることを教えてくれる。(P126)』2017/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11978764
  • ご注意事項