代数に惹かれた数学者たち

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  • サイズ A5判/ページ数 421p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822283544
  • NDC分類 411
  • Cコード C0041

出版社内容情報

代数学の魅力、数学者たちの取り組みの変遷などを多くのエピソードを織り込みながら、現代代数学の前史に迫る。『素数に憑かれた人たち』の著者による2作目。

内容説明

ディオファントスからフィボナッチ、デカルト、ニュートン、コーシー、アーベル、ガロア、リーマン、ヒルベルトに至る数学者の代数への挑戦の軌跡。

目次

第1部 未知数(4000年前;代数の父;補完と削減;商取引と競争;想像力への救援)
第2部 普遍算術(ライオンの爪;5次方程式攻め;4次元への飛躍;項を四角く並べたもの;ヴィクトリア朝の霧の島)
第3部 何段階かの抽象化(夜明けのピストル;環ものがたり;幾何学の復興;代数的なあれこれ;普遍算術から普遍代数へ)

著者等紹介

ダービーシャー,ジョン[ダービーシャー,ジョン][Derbyshire,John]
イギリスで数学教育を受け、現在は米国在住のシステム・アナリスト。小説家でもある

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harukaeru

2
歴史成分多めだったけど、群環体とそれから圏論についても触れられており、その魅力が書かれていた。正直よーわからんところが多めだったけれど、それでも事前に群論をちょっとだけやったので、ふむふむとなりながら読むことができた。多様体や類体など、聞き覚えのあるワードはここに繋がっているのかというのもわかったのでよかったかも。四元数(クォータニオン)も出てきて、数学は全部繋がっとるんやなと思った2023/02/10

2
代数の分野がどのように広がっているのかをおおよそ把握するという目的で読書。この目的を満たすことはかなりできたので、このように読むのが良いのかもしれない。後半はかなり難しいので、群、環などの代数的構造は少し理解しておく必要があるように思われる。 個人的にはもう少し、純粋に数学がどのように発展していったかを描いた部分、数学者の生涯を描いた部分と歴史の部分を分けて書いてほしかった。戦争などによって研究が中断されたりなどあるのだろうが、正直そんなことには興味がない2022/03/24

きんちゃん

2
 このところ、一般向けに書かれた数学の啓蒙書を読み続けている。おかげで現在の数学の大まかな、本当に大まかな見通しが得られつつある。数学の大きな分野として代数、幾何、解析があるが、今や代数は他の数学の分野に入り込み、また逆に入り込まれている。物理の最先端は代数の考え方なしには語れない。代数も幾何も微分積分も融合してこの世界の真の姿を描き出そうとしている。2014/03/12

魔魔男爵

2
「ベルンハルト・リーマンは史上最も想像力に溢れた数学者」リーマンの天才性が理解出来る良書。関数と位相幾何学を結びつけたリーマンの功績が無ければテンソル解析学も無く、アインシュタインも一般相対性理論を完成させることは出来なかった。宇宙論のストリング理論には6次元のヤコビ多様体が必要だが、多様体の名付け親もリーマンであり、ヤコビ多様体はケーリー多様体を発展させたものであり、もちろんリーマン面を含むのである。素粒子を発生させるストリングの動きはリーマン面の美しい曲率と同じだそうですよ。リーマンファンは必読の書。2011/06/17

massn

0
未知数を調べる、という問題意識の変遷。ベクトル、行列、多元環の説明が白眉だった。2016/12/30

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