出版社内容情報
「トヨタ生産方式」を源流にする「リーン開発」をソフトウエア開発に取り入れるための具体的方法を紹介した本です。製造分野から始まったリーン活動は、その原則を理解しないままプラクティスだけを開発分野に適用しようとしても、行き詰るか失敗に終わってしまいます。本書は、リーンの7大原則を「価値」「ムダ」「スピード」「人」「知識」「品質」「パートナー」に整理し、ソフト開発現場にどうしたら効果的に適用できるかを、多くの実例を交えながら具体的に説明します。著者は、米3M社で自らリーン開発を実践した経験を持つ、米国ソフトウエア業界におけるリーン開発の第一人者であり、多くのリーン開発に携わった経験を踏まえ、トヨタのプロセス改善、チームづくり、人づくりから何を学び、どうソフトウエア開発に活かせばよいかを力強い筆致で説いていきます。
内容説明
トヨタ生産方式の考え方はソフトウエア開発で活かせる!最強の組織に学ぶ人づくり、チームづくり、プロセス改善の秘訣。
目次
第1章 歴史
第2章 原則
第3章 価値
第4章 ムダ
第5章 スピード
第6章 人
第7章 知識
第8章 品質
第9章 パートナー
第10章 旅立ち
著者等紹介
ポッペンディーク,メアリー[ポッペンディーク,メアリー][Poppendieck,Mary]
アジャイルアライアンス(アジャイルソフトウエア開発を先導する非営利団体)運営委員である。IT業界で30年の経歴を持ち、企業運営と新製品開発の双方において活躍している。企業のサプライチェーン管理からデジタルメディアにいたるまで、幅広いソリューションを提供するチームを指導し、3M初のジャスト・イン・タイムのリーン生産システムを構築した。現在は、ソフトウエア開発へのリーン生産技術導入に特化したコンサルティング企業、ポッペンディークLLCの社長
ポッペンディーク,トム[ポッペンディーク,トム][Poppendieck,Tom]
1985年当時から商用旅客機ナビゲーションデバイスのコンカレント開発をサポートするシステムに取り組んでいた。当時すでに、航空宇宙業界では、シーケンシャル開発による製品設計やプロセス設計、製品サポートはコストが高く、競争力が低いということが認識されていた。その後のソフトウエア製品開発やCOTS実装での経験、また昨今のコーチングやメンタリング、エンタープライズアーキテクトとしての経験により、ソフトウエア開発でもそれは同じであるという結論に達した
平鍋健児[ヒラナベケンジ]
株式会社チェンジビジョン代表。株式会社永和システムマネジメント副社長。総合設計支援ツールJUDE、かんばんによるプロジェクト可視化ツールTRICHORDなどの開発を経て、オブジェクト指向技術、アジャイル開発の実践する「見える化」コンサルタント。「ハート駆動型コミュニケーション」をモットーに、人に感動を与えられるコンサルタントを目指すと共に、ソフトウエア開発を、もっと協調的に、生産的に、かつ、楽しくできる方法をいつも模索している
高嶋優子[タカシマユウコ]
1999年、東京外国語大学ドイツ語科卒業、(株)永和システムマネジメント入社。3次元CAD、ウェブアプリケーション開発などに携わった後、2003年、ドイツのACCESS Systems Europe GmbHに入社、携帯電話向けのメッセージング、ポータルのサーバーサイド開発や、ネットワーク管理を行う。2006年現在、ドイツに拠点を置くa2network GmbH & Co.KGに在籍。ヨーロッパに住む日本人をターゲットとしたMVNO(仮想移動体サービス)事業に従事
天野勝[アマノマサル]
株式会社永和システムマネジメント、コンサルティングセンターセンター長。1995年、東京電機大学大学院工学研究科修士課程修了後、電機メーカーの情報システム部門を経て、2002年より現職。オブジェクト指向をはじめとするソフトウエア開発技術および、アジャイルソフトウエア開発のプロセスの導入、ソフトウエア開発現場改善に関するコンサルタントとして活躍。オブジェクト倶楽部事務局長、日本XPユーザグループスタッフ、アジャイルプロセス協議会運営委員など、ソフトウエア開発に関連するコミュニティの運営に多数携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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