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ブルバキとグロタンディーク

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822283322
  • NDC分類 410.2
  • Cコード C0041

出版社内容情報

20世紀後半の数学界に大旋風を巻き起こした,数学者グループ、ブルバキと、一時ブルバキに参加し代数幾何学で大きな業績を残したグロタンディークの読み物。

内容説明

一世を風靡した数学者集団ブルバキ、伝説の数学者グロタンディーク。科学ノンフィクションの名手アクゼルがその功績と盛衰を追う。

目次

失踪
フィンランドでの逮捕
脱出
パリへの到着
将軍と時代精神
ブラックとピカソの出会い
カフェ
ブルバキの功績
ブルバキの治世
クロード・レヴィ=ストロースと構造主義の誕生
言語学における源
心理学、精神医学、経済学における構造主義
文学グループ、ウリポ
アレクサンドル・グロタンディークとIHES
ブルバギの死とその遺産

著者等紹介

アクゼル,アミール・D.[アクゼル,アミールD.][Aczel,Amir D.]
ハーバード大学客員研究員、ボストン大学のリサーチ・フェロー、グッゲンハイム記念財団研究員として活躍するかたわら、ポピュラーサイエンス関連の著作を執筆する

水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onaka

8
学生の悪ふざけから始まった架空の数学者ブルバキのでっち上げと、変わり者の超偉大な数学者グロタンディークってこんな風に関わっていたのね、ってことがわかった。グロタンディークの夢をブルバキが採用していたら、、と歴史の「もし」を想像しつつ、グロタンディークの無事を祈る。タイトルの二人の話よりも、その周辺のフランス構造主義の人たちの話も多くて、全体的に中途半端な印象。やや残念!2014/04/26

Hepatica nobilis

4
「ブルバキ」という数学者の存在と、グロタンディークの関係を中心に描いた現代数学の一面。初めの数章はブルバキは何者かという謎解(この本を手に取る人なら余計かも)と、フランスの若い数学者たちの戦争に翻弄された生い立ちが描かれる。彼らは戦後の数学だけでなく人文社会諸学も形式主義のもとに席巻したが、当初は仲間だったグロタンディークは「圏論」を生み出し、集合論を基礎に置いたブルバキを乗り越え、やがて衰退し「死」に至った。人類学や言語学との関りまで盛り込んだのは欲張すぎだが、本節は大変スリリングな内容だった。2011/12/04

ダージリン

4
ブルバキには何となく関心があったのだが、ブルバキが数学だけでなく、広く思想界にインパクトを与えたことは知らなかった。構造主義についてはこれからもう少し勉強してみたい。2011/04/09

春風

4
『麗しのオルタンス』から興味を引かれて。ポルデヴィア王国の由来がわかるほか、ジャック・ルーボーも名前だけ出てくる。数学からみたフランス現代思想史。好著。2009/02/25

ひろゆき

3
構造主義の源流となったフランス数学者たちの結社『ブルバキ』とそこに依りながらも、やがて決別する天才数学者の顛末。あまり数学をしらなくても読めるのはありがたいのだが、思想の流れとしてレビィストロース、ビカソ、ブラックなどにも触れたため、主題となる記述があっさりしすぎかな。2013/09/10

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