素数に憑かれた人たち―リーマン予想への挑戦

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素数に憑かれた人たち―リーマン予想への挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822282042
  • NDC分類 413.5
  • Cコード C3041

内容説明

「フェルマー予想」解決後の素数についての重要問題。証明/反例に向けた、挫折と勝利の群像ドラマ!150年間数学者をとりこにし続けてきた素数の物語。

目次

第1部 素数定理(カード・マジック;土壌と作物;素数定理;巨人たちの肩に乗って;リーマンのゼータ関数;大融合;黄金の鍵と改訂版素数定理;見いだされる価値;広がる定義域;証明と転機)
第2部 リーマン予想(数の体系;ヒルベルトの第8問題;複素関数を見る;執着に捉えられて;ビッグ・オーとメビウスのミュー;クリティカル・ラインを上る;代数を少々;数論と量子力学の出会い;黄金の鍵を回す;リーマン演算子とその他のアプローチ;誤差項;正しいかそうでないか、いずれかだ)

著者等紹介

ダービーシャー,ジョン[ダービーシャー,ジョン][Derbyshire,John]
イギリスで数学教育を受け、現在は米国在住のシステム・アナリスト。小説家でもある

松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て、翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まえぞう

6
前半が素数定理、後半がリーマン予想の二部構成で、奇数章が数学的な話し、偶数章がその背景となる人々の動きとなっているところがユニークです。リーマン予想の証明、あるいは反例が見つかっていないため、最後の数章は難しく感じますが、かなり突っ込んだ内容を優しく説明しているので、今まで読んだ中では一番理解が進んだような気がします。2020/02/22

BIN

6
リーマン予想と素数定理について書かれた本。奇数章が数学的、偶数章が歴史的な部分が書かていて数学が苦手な人も偶数章だけ見れも楽しめるようになっているのは面白い。素数定理はある数までの素数の数を表す定理ではあるが、それとゼータ関数がどう関わりがあるのか知らなかったが、終盤見事に結びついたときにはぐっときました。歴史的なところもガウスやオイラーとかの偉人達や当時の大学や戦争による影響なども書かれいてほんとに面白かった。高校で数学が得意で大学でも少しかじった人向けというところがピンポイントでした。2016/02/29

タカオ

5
章が変わるごとに、リーマン予想の数学的な解説と、その歴史的な背景が交互に展開されていく。数学と歴史の両面からアプローチしてくれるので、著者のリーマン予想の流れを伝えようという意気込みはしっかり感じられた。内容について、難しいところは要点をおさえることにとどめて、読者の理解に重点を置いてくれているのはありがたかったが、そうはいっても後半の核心部分の数学はちょっとキツかった。人名や地名がたくさん出てくるので、そのあたりは混乱しそうになりながら読んだ。なかなか読み応えのある本だった。2014/05/24

R As Well

4
これまで人類が連綿と積み重ねてきた進歩の先に現代の科学があるように、先人による知的格闘と苦難の蓄積が今日の数学へと繋がっている。本書を読むまで微積分や対数のことはほとんど忘れてしまっていたものの、それらがどのように生み出されたかという数学者たちのストーリーや歴史上の意義から順を追って解説してくれるので、その意味を文脈の中で理解しやすかった。「リーマン予想が証明されたかもしれない」というニュースがどうしてこれほどの騒ぎを起こすのか、そこには単なる実用的な意義を超えた驚きと興奮、歴史ロマンがあるのだと感じた。2018/10/08

ちくわん

4
複雑な章立てに困惑しつつも読了。リーマン予想およびリーマンにかかわるトピックスが山嵐なので、ファンにはたまらない一冊。それにしても数学史はたくさんの人が登場してくるなぁ。今後の一つの方針として数学者伝記に絞って探して読んでいこうかなぁ。まずはデデキントやリトルウッド。チェビシェフも興味がある。さすがにアペリーやタイヒミュラーは?2017/03/01

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