内容説明
本書はWindowsが内部で「どのように動作しているのか」を解説することを目的としている。しかし、技術者のような深い知識を持つ人を対象としたものではなく、どのように動くのかという「イメージ」的な説明を心がけている。
目次
第1章 Windowsが使われるワケ
第2章 オペレーティング・システムとは
第3章 Windowsとは
第4章 マルチタスクのふしぎ
第5章 マルチウィンドウのふしぎ
第6章 ハードウェア・サポートのふしぎ
第7章 プログラム連携のふしぎ
第8章 ネットワークのふしぎ
著者等紹介
天野司[アマノツカサ]
1963年北海道生まれ。北海道大学工学部卒業。制御機器開発メーカーにて、UNIX+X‐WindowやWindowsソフトウェアの開発を行う。またパソコン雑誌での技術解説、入門書等の執筆も行う
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感想・レビュー
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ipusiron
53
メモ完。2017/07/08
vinlandmbit
20
OSというものをちゃんと意識し、理解を始めたきっかけを当時くれた一冊です。いまではより一層複雑化・ブラックボックス化が進んでいますが、当時のWindowsの中身を垣間見る事で掴める事は、今でも多いのではと感じます。2009/11/04
kenitirokikuti
5
2002年刊行。このシリーズには第二版はなかったはずだが、内容を考えたら当然か。WindowsXPリリースの一年後の本である。「第4章 マルチタスクのふしぎ」「第5章 マルチウィンドウのふしぎ」という章立てに歴史を感じる。DOSとの互換性に配慮せねばならなかった時代の終わり頃。NT/2000系カーネルと95/98系カーネルということば、もう二度とお目にかかることがなさそう。「専門知識がなくてもパソコンが使える」のニュアンスよ。増設するの大変だった2022/09/28
roughfractus02
5
コンピュータの管理と制御の中核にあるOSの内側に注目すると、CPUのアーキテクチャ、プログラムに対するメモリ管理、ウィンドウ管理、デバイスマネージャ、プロセス管理等、耳にするが、曖昧な名称と知識の明確化が必要だ。2002年刊の本書だが、内容はMS-DOSの歴史から始まり、マルチタスクの実現、ハードウェア制御、プロセス間同期等、多くの専門語から成るOSのシステムの基本に絞るので(Windowsの解説は4、6、7章が中心)、Windows以外のOSの理解にも役立ちそうだ(専門語を避けるので説明がやや冗長か)。2018/03/18
ノーウェル
2
「コンピュータはなぜ動くのか」と同じく、「Windowsはどう動いてるのか」って感じ。プログラムが直接ハードウェアを操作する過去から、システムコールを挟んだ操作に変化していった経緯、16bitCPUから32bitCPUへの進化と変化、それに伴うWindowsの9x系とNT系の分離、再統合がとても分かりやすい。これまでの知識や経験が整理された感覚。特に、9x系とNT系の分離は知ってたけど詳しく理由や経緯は知らなかったので、とても腑に落ちた。ただひとつ残念なのは、やはり書かれたのが20年近く前だってこと。2020/03/16